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男女格差ランキング、日本は135ヵ国中101位
サムライの国にフェミニズムなんてあるのでしょうか

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第15回】 2012年12月21日
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 蓋を開けて見るまでもなく、第四六回衆院総選挙は自民党の圧勝で終わった。

 終わったと言えば、民主党の政権はたった三年で終わり、その終わり方たるや惨めを通り越して無様なほどの歴史的大敗を喫しての幕引きになった。しかも、現役閣僚がいちどきに八人も議席を失うという“記録”のおまけつき。

 日本維新の会については何も言わないでおこう。どーせそのうちメッキが剥がれるだろうし、お家騒動が持ち上がって仲違い、分裂、寝返りが横行するに違いないのだ。そもそも、党の代表代行が親分をないがしろに、自民の安倍総裁を総理にしよう、なんて言い出す政党だ。阪神の監督が、優勝予想で巨人を挙げるようなものだ。

 しかし、だ。このポリティカルモノポリーの構図を見ると、自民党だけで単独過半数を獲得し、公明党と共闘すれば議席数の三分の二を占め、ということは、もう何でもできるということだ。改憲だってしちゃうぞ。そして日本国防軍が誕生する。そうすれば防衛省は日本国防司令総本部だ。大本営だ。

 自民党はそれだけの票を集めたのだから、やる権利がある。やっちゃえ、やっちゃえ。勢いに乗じて徴兵制まで復活させてしまうのでしょうか、安倍さんは。そうなれば、若い人たちはその身を以て文字どおりの“血税”を払うことになります。

 でも、国防軍への入隊希望者が減ったら、徴兵制は本当に施行されるかも……、なんて思いますが、ここは東国原さんの意見を伺いたいところです。それでこの方の信念もわかるというものです。そのむかし、徴兵制の復活もありだと言ったのだから。

 今回の選挙結果を受けて、誰よりも喜んでいるのは麻生太郎さんと霞ヶ関の方々だろうと私は思っている。今回の大勝利がなければ、麻生さんは、三年前、自民党を野党に転落させた最後の総裁で終わるところだった。政権奪還は麻生さんの面目躍如とでも言えばいいのか、汚名返上を意味するような気もする。もちろん、この方が返り咲きの立役者のわけがないが。

 官僚たちは、脱官僚だ天下り禁止だと息巻いていた民主党を、結局はうまく操ることで自信を深めたはずだ。事業仕分けも何のその、復興支援の名のもとに自分たちのやりたいように予算を使い続けた。その金の使い方はおかしいじゃないか、と指摘されなければ、素知らぬ顔で税金を湯水のごとく使い切る。そして、足りなくなったら税金でまかなう。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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