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今年の募金総額は11億6847万1704円
24時間テレビ『愛は地球を救う』は慈善か欺瞞か

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第16回】 2012年12月28日
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 今年、日本テレビの24時間テレビ『愛は地球を救う』が三五回めを数えた。

 タイトルが示すとおり、二四時間ぶっ通しでチャリティ番組を放送し、募金を募る番組だ。そのために、日本テレビでは全国のキー局をあげての一大チャリティイベントにもなる。

 十一億を超えた二〇一二年の募金総額は歴代三位の記録になるらしい。過去三十五年間の総額は、実に三二三億円強に達した。すっかりお馴染みになったこのイベントは夏休み最後の週末に催されることから、夏の風物詩的な意味あいを持つようにもなった。

 継続にはそれだけの力があるということだが、チャリティ番組としては成功を収めていると言ってもいいだろう。が、慈善活動としてこの番組を見るには、どうにも胡散臭くて、私は賛同する気にはなれない。

 理由はとても簡単で、出演者に“ギャラ”が支払われているからだ。

 たとえば、24時間テレビの呼び物のひとつは、番組放送中の二四時間で出演者が一〇〇キロほどを走るマラソンがある。何年か前にある芸能人に聞いたところでは、ランナーに支払われるギャラは一〇〇〇万円だそうだ。

 一〇〇キロ走って一〇〇〇万円もらえるんだったら、そりゃ走るよね。

 すると、だ。番組ではチャリティパーソナリティとか番組パーソナリティと分けているようだが、早い話が司会者のことだ。マラソンランナーにギャラが支払われるのだから、司会を務める芸能人にも、当然、ギャラは支払われているだろうことが予想される。

 ずいぶん以前に亡くなったが、天本英世さんという俳優がいて……、この方の歯に衣着せぬ物言いはときおり物議を醸したものだが、クリーニング屋さんの二階に居候し、昼食は決まって渋谷の聘珍樓で摂るというユニークな方でもあったので、ときおり長いランチをご一緒させていただいた。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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