ステルスリストラ#6Photo:PIXTA

視聴率で日本テレビの後塵を拝し、業績もさえないフジテレビ。特集『ステルスリストラ 気付けばあなたも』(全10回)の#6では、バブル期入社の50代社員から希望退職者を募る半面、グループ中枢を占める幹部には、過去の社内抗争を勝ち抜いた80歳超えのお歴々が居残るフジテレビの現状をレポートする。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)

退職金は1人1億円?の大盤振る舞い
日テレ、テレ朝にも視聴率競争で敗れ…

 テレビ局や出演者の一挙手一投足が、インターネットニュースをにぎわせること甚だしい。

 主にスポーツ新聞のニュースサイトから配信される、4月からの番組改編によるタレントやアナウンサーの番組“卒業”などが、「ヤフーニュース」などで次々に流れて来る。

 かつて“娯楽の王様”と呼ばれたテレビが、動画サイトや番組のネット配信大手にそのお株を奪われていると指摘されながらも、社会的影響力は今なお大きいといえる。

 中でも昨年11月にひときわ注目を集めたのは、民放キー局の一角であるフジテレビジョンの親会社、フジ・メディア・ホールディングス(FMHD)が同25日に公表した「当社連結子会社における『ネクストキャリア支援希望退職制度』に関するお知らせ」だった。

「当社連結子会社」とはフジテレビジョンであり、50歳以上のフジテレビ社員を対象に「特別優遇加算金」を支給するというもの。この原資としてFMHDは今年2月に90億円を特別損失に計上すると公表。希望退職に応じた社員が100人程度とみられるため、退職金が「1人当たり1億円」とネットニュースで報じられた。

 1990年代にトレンディードラマや若者向けお笑い番組で社会現象を巻き起こしたフジテレビだが、今や視聴率で日本テレビ放送網どころかテレビ朝日の後塵をも拝し、その凋落ぶりをやゆする声は多い。社内では希望退職の募集がどのように受け止められているのだろうか。

 加えて、グループ最高権力者として君臨する日枝久FMHD相談役を含め、社外を含む15人の取締役のうち6人が80代という“超高齢化”した経営ボードについても詳述する。