為末 ビジネスとスポーツ、こわいくらい共通点がありますね!だからこそ、ビジネスにしかできないことを、実現する価値があるんじゃないかとさえ思えてきました。

伊賀 その通りだと思います。

  ところで為末さんは、競技生活後に新しいスタートを切り、次々と新しいことをやられていますけど、不安とかはありませんか。

為末 多少はあります。引退後、「ハードルを選んだ理由を突き詰めていくと、それがお前の人生の戦略になる」ということを、ある人に言われたんです。
  かつてハードルのレースを見た瞬間に僕は「勝てる」と思ったんです。みんなはこのハードルという競技が、足を合わせる競技で、風を読む競技であるということにまだ気づいていませんでした。早く実践すれば逃げ切れそうだと。
  ハードルの現役生活は10年くらいで終わるので、当時は30歳くらいまでなら逃げ切れるんじゃないかと思っていました。

  今はあの頃を思い出しつつ、自分の道を探してますね。本当に、無駄打ちが多いんですけど、立ち止まらずに考えています。

伊賀 まさに『走りながら考える』ですね。

為末 その通りです。どうでしょう、今日僕はバリュー出せてましたかね?

伊賀 バリューですって!?はい、もちろんです!(笑)とても楽しかったです。長い時間、本当にありがとうございました。


ベストセラー書籍のご案内

採用基準
地頭より論理的思考力より大切なもの

マッキンゼーの採用マネジャーを12年務めた著者が語る、
これからの日本に必要な人材とは?

正々堂々を捨てよ。<br />「勝てる場所」で勝ちにいこう『採用基準』伊賀泰代著
拡大画像表示

「世界一の頭脳集団」などと言われるマッキンゼーが求める人材は、いわゆる地頭力や頭抜けた論理的思考力の持ち主ではない。今の日本が必要としている人材とまったく同じである。延べ数千人の学生と面接してきた著者が、本当に優秀な人材の条件を説くとともに、日本社会に今こそ必要な人材像を明らかにする。

ご購入はこちらから!
[アマゾン][紀伊國屋書店BookWeb][楽天ブックス]

 


走りながら考える
人生のハードルを越える64の方法

Twitterのフォロワー数は13万6000人超え(2013/1/4現在)、「走る論客」為末大が語る、厳しい時代を生き抜くための自己鍛錬の方法や考え方とは。

正々堂々を捨てよ。<br />「勝てる場所」で勝ちにいこう『走りながら考える』為末大著
拡大画像表示

25年の選手生活を振り返りながら、自分は何を考え、何を思い、何と戦いながら、仕事、人生、そして自身の前に立ちはだかる高いハードルをいかにして乗り越えたか、赤裸々に語る―。為末大、初めてのビジネスパーソン向け自己啓発書。ビジネスパーソンに限らず、受験、部活、就活等で悩みを抱えていたり、失敗や挫折経験をした人、人間関係に疲れている人にも、救いとなり、次の一歩を踏み出すきっかけとなるヒントが見つかる一冊。

ご購入はこちらから!
[アマゾン][紀伊國屋書店BookWeb][楽天ブックス]