タイ 2013年1月9日

タイに住む日本人が相談
「ニセ者警察官が出回っていると聞きます。見分ける方法はありますか?」
タイ人経理部長ブンが在タイ日本人の質問に答える【ブンに訊け!】

バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部のタイ人経理部長、ブン(女性)が日タイの架け橋となるべく日本人からの質問に答えます。

読者からの相談:「警官は車に誘う?」
 先日、営業で外回りをしていた知人のタイ人女性が、タイの警察の格好をした男性に呼ばれ、身元を確認したいからと車に乗せられ、そのままホテルに連れ込まれたそうです。
 幸い彼女は大きな声を出し、抵抗したために何事もなく逃げてこられたのですが。で、ふと思い出したのが数カ月前、私と同僚(日本人)が、お昼休みに外に出たところ、会社の前で警察の人に呼び止められ、「何人だ? 中国人か?」と英語で尋ねられ、パスポートの提示を求められました。その人の近くにはパトカーも止まっていました。
 パスポートは総務に預けていてコピーしかなかったので、その旨伝えると「事情を聞くからパトカーに乗りなさい」と言われました。なぜ乗らないといけないかもわからないしパスポートも総務に預けているとタイ語で説明していたところ、ちょうどタイ人の同僚が通りかかり「ここの会社で一緒に働いている人だが何か?」と聞いたところ「パスポートを持っていないので、今後はちゃんと携帯するよう説明しといてくれ」と言い残して去っていきました。
 帰ってきてから別のタイ人の同僚に話したら、最近、偽警察が出回っているから絶対に車には乗らないように! と言われました。
 普通、本物の警察が車に乗るように強制することってあるんでしょうか? 本物か偽者か見分ける方法があれば(外国人の私でもわかるような)教えていただけると助かります。(とらいあんぐる)


【ブンからの回答】

警官は怪しいと思っても車に乗車させ尋問する権利はない

 直接知り合いの警官に電話して聞いてみました。タイ人がIDカードの携帯を義務付けられているように日本人もパスポートを携帯していなければなりません。しかし携帯していないからといって捕まえることはありません。警官は怪しいと思っても車に乗車させ尋問する権利はないのです。必ず警察署や派出所、または オープンな場所である必要があります。

 偽者の警官は、ことさらに自分が警官だということをひけらかします。「オレは警官だ」が常套句です。

 また
(1)丸首の襟が赤い白のTシャツとカーキのパンツを着用する(警官が上着を脱いだ状態)。
(2)IDカードを首から下げて見せびらかす。
(3)何度も「驚くことはない」と言う。
(4)しつこく車に乗れと誘う。
(5)車の中に制服や帽子が飾るようにある。
(6)車のフロントガラスに警察のステッカーが貼ってある。

……本物と見分けがつかないですね。でも少なくとも、本物は車に乗せるようなことはしないはずです。

 さて実際に声をかけられたらどうするか? 警官の前でも、あなたには家族、友人、知人に連絡する権利があります。声をかけてきた警官を、頭から本物と思い込まないでタイ語の堪能な友人・知人、会社のタイ人同僚に電話で現在の状況を説明しましょう。だれかに現在の状況を伝えているという行為が相手を威圧します。話し終わったらニセ警官に「行かない」「乗らない」と言ってその場を去りましょう。

 だれにも連絡が取れないなら周りにいるタイ人、たとえば屋台主でも道を歩いている人にでも声をかけて目撃者になってもらうことで偽者は怯むはずです。できれば人相や車のナンバープレート番号を覚えておいて警察に通報してください。

 こういう話があったそうです。

 ある男が丸首の襟が赤い白いTシャツを着て食堂で料理と少しの酒を飲んでいました。その男の腰には拳銃が。不審に思った店主が警察に通報したところ、駆けつけた警官らにより、その場で御用。近くに停めてあった車には、警官の制服があり、犯行に及んだ理由を尋ねられて「女子大生に近づきたかったから」と応えたそうです。

「バンコクは巨大な駐車場」と揶揄される恒常的な交通渋滞。幹線道路からの抜け道が少ないのもその理由だ。2011年10月から2012年末までの期間限定で実施された政府主導の新車購入キャンペーンにより(10万バーツ《約29万円》のキャッシュバック)、購買意欲がかきたてられ、この間のバンコクの新車の月間平均登録台数は2万台から4万台に。車を手放したら10万バーツ貰えるようにしたなら渋滞は軽減する?【撮影/『DACO』編集部】

(文・撮影/『DACO』編集部)

 

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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