鈴木俊宏社長と石井直己副社長5月に開催された決算では、鈴木俊宏社長と石井直己副社長が並んだ Photo:SUZUKI

約3500億円の工場投資とともに
船出した俊宏体制

 スズキのインド子会社マルチ・スズキは5月13日、約1800億円を投じて北部ハリヤナ州に新工場を建設することを発表した。3月にはグジャラート州に電気自動車(EV)と車載電池工場の新設も決めており、合計で約3500億円を投じる。

 スズキは、現在インドに四輪車工場をハリヤナ州に2つ、グジャラート州に1つ所有するが、2つの新工場が稼働する2025年にはインドでのスズキ車生産能力は250万台に増強されることになる。また、本格的なEV工場をインドに新設することから、スズキの電動化戦略はインドで先行することが明確になった。

 このインドの工場新設の発表直前には、スズキの22年3月期決算の発表会見が行われた。今回は、43年間にわたってスズキをけん引してきた鈴木修前会長が経営の第一線を退いてから初めての決算会見であった。

 注目されたのは、鈴木俊宏社長と共に4月1日付で副社長に就任したばかりのトヨタ自動車出身の石井直己氏が並んで出席したことだった。