このまま今の仕事を続けていいのだろうか?漠然とした不安に襲われ、勢いで会社を辞めてしまったが、この先どうすればいいかわからない。このような事態に陥る前に、今自分がいる場所である「会社」という仕組みを見直し、自分のキャリアを考えてみましょう。

28歳、このまま今の仕事を
続けていいのだろうか?

 講演会などで、20代後半の人たちと話していると、決まって受ける質問があります。「千葉さん、原尻さんは27、28歳の頃、何を考えていたんですか?」。

 30歳を目前にして、このまま今の仕事を続けていていいんだろうか、と悩んでいるんですね。一生やる仕事とは思えなくて、このまま続けていいんだろうか。30代を過ぎて「ツブシの利かない奴」になってしまう不安があって、会社を辞めて転職したほうがいいのでは?でも転職する前に何をすればいいかわからないで悶々としている。
 これはまさに「転職思春期」なのだと思います。

6年ごとに訪れる
「転職思春期」とは?

 東洋医学では、女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢で体に変化が訪れると言われていますが、キャリアにおいては、6年ごとくらいに「転職思春期」が訪れる人が多いと思います。22歳新卒入社から考えると、28歳、34歳、40歳。人生の節目や昇進や異動等のタイミングとも重なるこの時期、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

何もないまま「踏み出す一歩」は
勇気ではなくリスク

 転職30歳限界説、なんて考え方もあるようですが、実力がないままでの転職はキャリアアップでも何でもない。転職を否定しているつもりはありません。僕ら二人、原尻も千葉も転職経験者です。今から思えば「転職思春期」も確かにありました。そして移ったことで新しい人生が拓けたのも事実です。しかし、だからといってやみくもに転職しようよ、一歩踏み出そうよとは思いません。

 またサラリーマンとして部下を持つポジションも拝命してきました。原尻は2010年に独立し、企業で働くことの意味を別の角度から知ることができています。そんな僕らが、転職思春期の皆さんと話を重ねる中で、僕らから提案できることは何だろうか、と相談を始めたのが『「キャリア未来地図」の描き方』の企画スタートでした。

 何も持たずに一歩を踏み出すのではなく、地図を描いて、地図も持って踏み出してほしいと考えたのです。