株式レポート
1月18日 18時0分
バックナンバー 著者・コラム紹介
マネックス証券

アベノミクス相場を後押しする援軍〜米国の大きな変化〜 - 村上尚己「エコノミックレポート」

来週の重要経済指標、主要企業決算についてPDF版のレポートで解説しています


日本株市場は、金融緩和強化つまりアベノミクスに関する思惑で今週揺れ動いた。1月11日レポートで紹介したが、日本銀行の金融緩和を邪魔する抵抗勢力が動き始め、これまでの円高是正が止まるとの思惑が浮上した。しかし、アベノミクスを進める安倍首相の意志は揺らいでいない。

12月25日レポートで紹介した通り、安倍首相自身が「経済再生を阻んでいるのは日銀」と確信を持っているわけで、その考えが保たれれば、いくら周囲が抵抗しようとも流れは変わらない。来週の金融政策決定会合において、日本銀行の金融緩和を決定するとの報道が日経新聞トップ記事となり、この思惑で為替市場ではドル円は1ドル90円台まで円安が進んでいる。しばらくはアベノミクスへの思惑で動く、熱い相場が続くだろう。

一方、世界の経済・金融市場の状況を把握し、先行きのシナリオ、リスクを考えることも重要である。昨日(1月17日)米ダウ平均株価は上昇、昨年10月以来の高値に接近している(グラフ参照)。1月7日レポートで、米経済の回復を背景に、長期金利が上昇していることを紹介し、ダウ平均株価も再び2012年秋の高値水準を超えてもおかしくない、と述べたがこのシナリオが実現しつつある。


今週発表された米国の経済指標は強弱入り混じっており、米経済は絶好調とまでは言えないが、2012年秋口からの回復は続いている。特に、これまでの金融緩和の景気刺激効果が本格化し、住宅関連・雇用などの経済指標が好調である。

グラフは、米国の新築住宅着工件数の推移だが、2012年後半から伸びが加速しており、直近12月分の住宅着工件数は、リーマンショック前の2008年6月以来の水準まで一気に戻ってきた。これまで世界経済を牽引してきた米国でも、不動産バブル崩壊の後遺症で住宅部門は停滞を余儀なくされていたが、過去半年でリーマンショック前の状況まで正常化しつつある。


米住宅市場の回復をもたらしているのは、金融緩和の徹底と住宅価格の下げ止まりである。グラフは、米家計所得に占める債務返済比率の推移だが、足元で、1980年代前半・1990年代前半同様の、かなり低い水準となっている。住宅ローン金利低下に加えて、家計による債務返済がこれまで進んだため、債務返済負担が歴史的水準まで低下したのである。


米国市場では、依然として債務上限を巡る政治混乱がリスク要因として意識されている。2011年夏場の米国債格下げ騒動で、株式市場が急落した記憶があるからだ。また、乱高下しているアップルなど業績悪化に対する懸念が足を引っ張っている。このため、米国でバブル崩壊の後遺症が着実に癒えつつある、この「底流の変化」が見過ごされているかもしれない。これが今後市場で織り込まれれば、2012年秋口から冴えなかった米国株への期待が一段と高まるだろう。これが、アベノミクス相場を後押しする援軍になる。




(チーフ・エコノミスト 村上尚己)

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンライン Pick Up
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード 「アメリカン・エキスプレス」が誇る、高いスペック&ステータスを徹底解説!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

新理論株価で儲かる株
株主優待ベスト130
ふるさと納税ベスト86

1月号11月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株主優待ベスト130&新理論株価で買う株】
桐谷さん&優待ブロガー&ザイ読者が厳選!
 初心者も安心!株主優待ベスト130
失敗しない優待株の投資のワザ
●「優待+配当」利回りベスト30
少額で買える優待株ベスト30
権利確定月別の優待株ベスト 130
新理論株価まだ買える株68
年末までに駆け込め!ふるさと納税86
 3大カニマップ&寄附額管理シート付き! 
iDeCoつみたてNISAもこれが大事!
 騙されるな!投資信託選び10の落とし穴
●高配当&高成長の米国株ベスト12
地方上場の10倍株&佐川急便の投資判断
別冊付録!つみたてNISA完全ガイド

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング
ZAiオンラインPickUP