ネット証券会社比較
【第69回】 2013年1月25日公開(2017年10月6日更新)
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ザイ・オンライン編集部

株を買いたいときに即入金。しかも金利が高い!
「ネット証券×ネット銀行」の組み合わせが最強だ!

 ネット証券で取引する際には、証券口座にお金を入金したり、逆に口座から出金したりといったことが日常的に発生するのはご存じの通り。当然どのネット証券でも入出金サービスを用意しているが、対応する金融機関やサービスの内容は証券会社ごとに違いがある。

 とくに一部のネット証券では、自社グループのネット銀行との連携サービスを提供している。「ネット証券×ネット銀行」をセットで選ぶことで、入出金がよりスピーディになったり、金利面で優遇を受けられたりする場合がある。

 これを見逃す手はない。今回は、ネット証券の入出金サービスと銀行連携サービスをあらためて確認してみよう。

「即時入金」に対応している銀行をチェック!

 まずは、入出金サービスについて確認しておこう。

 入金については、どこのネット証券でもネット証券が指定した口座に入金する「銀行振込」と、ネットバンキング利用者が使える「即時入金サービス」(名称は各社で異なる)を用意している。

 オススメは、後者の即時入金サービスの利用だ。なぜなら、前者では振込手数料をユーザーが負担しなくてはならないが、後者の場合はほとんどのネット証券で手数料がかからないため。そのうえ、なんと言っても入金が早い。入金後は、ほぼリアルタイムで取引可能金額に反映される。

 この即時入金サービスはどの証券会社でも利用できるが、対応する銀行に関してはかなり違いがある【表1】。利用したいネット証券が決まったら、その証券会社が扱っている銀行に口座を開いてネットバンキングサービスを申し込んでおこう。

【表1】主なネット証券の入出金サービス
  即時入金が可能な金融機関
(ネットバンキングサービス利用)
出金対応
1 ◆SMBC日興証券
JNB、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ 即日(三井住友との連携サービス利用)、10時55分までの手続きで当日振込(ゆうちょを除く)
【備考】日興カードでATMによる出金も可能
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
2 ◆SBI証券
JNB、住信SBIネット、スルガ、セブン、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天 即日(住信SBIネットの預り金自動スィープ利用)、15時15分までの手続きで翌営業日振込
【備考】SBI証券キャッシュカードでATMによる出金可能
SBI証券の公式サイトはこちら
3 ◆岡三オンライン証券
埼玉りそな、JNB、住信SBIネット、スルガ、セブン、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友、ゆうちょ、楽天、りそな 15時半までの手続きで翌営業日振込
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら
4 ◆カブドットコム証券
JNB、じぶん、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ 三菱東京UFJのカブドットコム支店は18時半まで、その他支店は15時半まで、その他銀行(ゆうちょを除く)は13時半までの手続きで即日出金が可能。
ゆうちょは16時までの手続きで翌営業日振込
【備考】即時入金・即日出金とも一部の銀行については所定の手数料が必要
カブドットコム証券の公式サイトはこちら
5 ◆GMOクリック証券
JNB、住信SBIネット、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天、りそな 15時までの手続きで翌営業日振込
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!GMOクリック証券の公式サイトはこちら
6 ◆松井証券
京都、近畿大阪、埼玉りそな、じぶん、JNB、スルガ、セブン、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天、りそな 15時半までの手続きで翌営業日振込、手数料315円で即時出金も可
(14時50分までに手続き、ゆうちょは除く)
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!松井証券の公式サイトはこちら
7 ◆マネックス証券
JNB、ソニー、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天 21時まで(ゆうちょのみ16時まで)の手続きで翌営業日振込
【備考】マネックスセゾンカードでATMによる即時入出金も可能
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!マネックス証券の公式サイトはこちら
8 ◆安藤証券
JNB、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ 15時半までの手続きで翌営業日振込
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!安藤証券の公式サイトはこちら
9 ◆内藤証券
JNB、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天 14時までの手続きで翌営業日振込
【備考】JNB、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天以外の銀行への出金は振込手数料315円が必要
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!内藤証券の公式サイトはこちら
10 ◆丸三証券
JNB、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、楽天 15時半までの手続きで翌営業日振込
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!丸三証券の公式サイトはこちら
11 ◆むさし証券
近畿大阪、埼玉りそな、JNB、住信SBIネット、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天、りそな 15時までの手続きで翌営業日振込
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!むさし証券の公式サイトはこちら
12 ◆ライブスター証券
近畿大阪、埼玉りそな、JNB、住信SBIネット、セブン、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天、りそな 15時半までの手続きで翌営業日振込
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!ライブスター証券の公式サイトはこちら
13 ◆楽天証券
JNB、セブン、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天 即日(楽天・マネーブリッジ利用)、15時半までの手続きで翌営業日振込
ネット証券の即時入金が可能な金融機関!楽天証券の公式サイトはこちら

 

口座からの出金も、最短で即日可能なネット証券がある

 一方、出金の場合はどうだろうか。こちらも【表1】を見ていただきたいが、ほとんどの場合、営業日に出金手続きを行なうと、翌営業日に事前に登録した銀行に振り込まれる。ただし、翌営業日に振り込まれる時間については、ネット証券によって異なる。

 多くは15時~15時半が翌営業日振込のための手続き期限だが、マネックス証券の場合は21時までに手続きすれば翌営業日に振り込んでもらえる。

 さらに、手続きをしたその日のうちに銀行口座から出金できるネット証券もある。カブドットコム証券では、ほとんどの銀行で13時半まで、三菱東京UFJ銀行カブドットコム支店に関しては18時半までに手続きを済ませると、即日の出金が可能だ(三菱東京UFJ、中京、イオン、じぶん、池田泉州以外の銀行では105円の手数料がかかる)。また、松井証券では315円の手数料で、手続きとほぼ同時に登録している金融機関からの出金が可能になる。

 このほか、SMBC日興証券SBI証券など、証券会社独自のカードを発行しているところでは、そのカードを使えばATMから即日出金ができる。

 なお、いずれのネット証券でも一度あるいは1日に出金手続きできる金額・回数には制限があるので、詳しくは各ネット証券のサイトで確認してほしい。

ネット証券と連携している銀行は出金がスピーディ!

 現在、「証券×銀行」の連携サービスを用意しているのは、SMBC日興証券と三井住友銀行、SBI証券住信SBIネット銀行大和証券と大和ネクスト銀行、楽天証券と楽天銀行の組み合わせ。また、カブドットコム証券では、カブドットコム利用者だけが口座を開設できる三菱東京UFJ銀行カブドットコム支店で連携サービスを利用できる。

 ちなみに、連携サービスを利用するには、単に証券と銀行の口座を保有しているだけでなく、別途サービスの申し込みが必要になるので注意してほしい。

 連携サービスの具体的な内容とメリットを見ていこう【表2】

【表2】「証券×銀行」連携サービスの概要
  連携する銀行 出金サービス 不足資金の
自動振替
サービス
金利優遇
1 ◆SMBC日興証券(日興イージートレード)
三井住友銀行 証券口座・銀行口座間で即時振替が可能 あり(証券不足金自動振替) なし
【その他のメリット】
証券・銀行間の口座移動がスムーズ。ダイレクトコース利用の場合、「投信つみたてプラン」の購入手数料が無料
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
2 ◆SBI証券
住信SBIネット
銀行
翌営業日の拘束分を除いた金額を、SBIハイブリッド預金口座に自動振替(預り金自動スィープ
サービス)
あり(追加保証金等自動振替サービス) あり(SBIハイブリッド預金)
【その他のメリット】
アグリゲーション機能により、銀行サイトで証券残高を確認できる
SBI証券の公式サイトはこちら
3 ◆カブドットコム証券
三菱東京UFJ銀行
カブドットコム支店
18:30までの手続きで即日出金が可能 あり(リアルタイム口座振替)
※三菱東京UFJ銀行または三井住友銀行に口座があれば利用可能
あり(普通預金)
【その他のメリット】
とくになし三菱東京UFJ銀行のATM時間外手数料が無料になる(条件あり)
カブドットコム証券の公式サイトはこちら
4 ◆大和証券
大和ネクスト銀行 翌営業日の拘束分を除いた
金額を普通預金口座に自動振替(スウィープサービス)
なし なし
【その他のメリット】とくになし
大和証券の公式サイトはこちら
5 ◆楽天証券
楽天銀行 23:55までの手続き即日出金が可能(MRF利用の場合19:50まで) あり(投資あんしんサービス) あり(普通預金)
【その他のメリット】
特になし証券サイトで銀行残高を確認できる。株などの取引で楽天スーパーポイントが貯まる(ハッピープログラム)
楽天証券の公式サイトはこちら


  まず、通常よりスピーディに出金できるというのが連携サービスの1つめのメリット。カブドットコム証券楽天証券では、決まった時間までに手続きをすれば、その日のうちに出金できる。またSMBC日興証券の場合は、証券口座と銀行口座の間で、即時の資金振替が可能だ。

 ユニークなのはSBI証券で、出金手続きを行なわなくても、あらかじめ設定した余裕資金ができると「SBIハイブリッド預金」に自動で振替が行なわれる(実際に出金するには、その後SBIハイブリッド預金と普通預金口座の間で振替をする必要がある)。同様のサービスは大和証券も提供していて、余裕資金があれば毎営業日の夜のうちに大和ネクスト銀行の口座への振替を自動的に行なう。

不足資金を銀行口座から自動的に振り替え

 2つめのメリットは、信用取引などで保証金が不足した際に、銀行口座から自動的に資金を移動して対応してくれるサービスがあること。たとえば、楽天証券×楽天銀行の「投資あんしんサービス」では、信用取引の決済によって不足金が生じた場合に加えて、あらかじめ設定した信用維持率を下回った場合に、銀行口座からの振替が自動的に行なわれる。

 信用取引の制度改正で信用取引を利用する人が増えているが、このサービスを利用すれば急な資金不足で慌てる事態を減らせるのではないだろうか。ただし、このサービスは銀行口座の預金が減るリスクが生じることを十分注意してほしい。

 なお、カブドットコム証券の不足金自動振替サービス(リアルタイム振替)は、「証券×銀行」の連携サービスではなく、カブドットコム支店以外であっても三菱東京UFJ銀行か三井住友銀行に口座があれば利用できる。

「証券×銀行」のサービスを利用するだけで金利が5倍!

 さて、「証券×銀行」の連携サービスでは、預金金利も見逃せない。住信SBIネット銀行三菱東京UFJ銀行カブドットコム支店楽天銀行では、証券との連携サービスを利用しているだけで、普通預金の金利(住信SBIネット銀行は「SBIハイブリッド預金」)が通常より優遇されるのだ。

 たとえば、楽天銀行の普通預金金利は0.02%だが、銀行連携サービスを利用していると0.1%と、なんと5倍になる。住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金の金利も同様に0.1%。この金利水準は、メガバンクに100万円を1年「定期預金」で預けたときの金利0.025%の4倍だ。株の取引をそれほど頻繁にしないという人でも、連携サービスにしておく価値は十分にある。

 さらに、住信SBIネット銀行や、楽天銀行などのネット専業銀行では、定期預金の金利がメガバンクに比べてぐっと高いことも見逃せない【表3】

【表3】ネット証券との連携サービスがある銀行の主な金利(1月22日現在)
銀行名 連携するネット証券 普通預金金利 定期預金利(100万円) 備考
3カ月 6カ月 1年
住信SBI
ネット銀行
SBI証券 0.1%
(SBIハイブリッド預金)
0.11% 0.27% 0.30% 普通預金金利0.03%
三菱東京UFJ銀行カブドットコム支店 カブドットコム証券 0.03% 0.025% 0.025% 0.025% 普通預金金利は店頭金利の+0.01%
大和ネクスト
銀行
大和証券 0.10% 0.14% 0.22% 0.22%
楽天銀行 楽天証券 0.1%
(マネーブリッジ利用時)
0.06% 0.09% 0.09% 普通預金金利は通常0.02%

 現在、メガバンクに100万円を1年間預けた場合の定期預金の金利は0.025%。一方【表3】のとおり、ネット専業銀行はいずれもそれ以上の金利だ。たとえば、住信SBIネット銀行の場合は、0.30%でメガバンクの10倍以上だ。(参考記事:「やっぱり今冬も、定期預金はメガバンクに預けるな!なんと20倍の金利が付く銀行も!」

 また、証券会社との連携サービスは行なっていないが、ジャパンネット銀行じぶん銀行セブン銀行などのネット専業銀行の定期預金金利も、やはりメガバンクに比べると高い水準となっている。各ネット証券の入出金サービスを利用するために銀行口座を開く場合には、金利の違いにも注目したい。

(文/肥後紀子)

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