25日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:主力銘柄が相場をけん引
■外資系証券の注文動向:差し引き1190万株の買い越し
■前場の注目材料:ユーロ・円は一時121円台、ユーロ高メリット関連の動向に注目
■主力銘柄が相場をけん引
☆日経225想定レンジ:上限10950円-下限10750円
円安の流れを背景に買い優勢の相場展開が期待される。為替市場ではドル・円が1ド
ル=90円38銭辺り、ユーロ・円が1ユーロ=120円90銭辺りで推移。西村内閣府副大臣
の1ドル100円は問題ないとの円安容認発言や、日銀が今後も緩和圧力にさらされると
の見方から、円安基調が継続するとの見方が強まっている。
また、米アップル決算・時間外取引での急落の影響が警戒された24日の米国株式相場
は、アップルこそ下げ止まらなかったが、米新規失業保険申請件数が約5年ぶりの水
準に減少したことなどが好感され、NYダウは5日続伸となった。シカゴ日経225先物清
算値は大証比195円高の10825円となり、これにサヤ寄せする格好で、オープニング・
ギャップからのスタートとなろう。
中国の1月のHSBC購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を上回ったほか、欧州や米
国のPMI速報値も改善し、世界的に景気が回復するとの期待も買い安心感につなが
り、海外勢による資金流入によって輸出関連などを中心とした主力銘柄が相場をけん
引する格好となろう。
■外資系証券の注文動向:差し引き1190万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1200万株、買い2390万株、差し引き1190
万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
1月18日(金):1130万株の買い越し
1月21日(月):690万株の買い越し
1月22日(火):550万株の買い越し
1月23日(水):560万株の買い越し
1月24日(木):1540万株の買い越し
■前場の注目材料
・米アップルの急落は想定済み、為替相場の円安進行を好感へ
・ユーロ・円は一時121円台、ユーロ高メリット関連の動向に注目
・インフラ補修関連は調整一巡感が強まるか、材料は引き続き散見される
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:30 12月全国消費者物価コア指数(前年比予想:-0.2%、11月:-0.1%)
08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19、20日開催分)
11:00 菅官房長官、定例記者会見