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「やりたいことではなく、やるべきことをやる、それが仕事」(テスラ モーターズ・土肥亜都子)――古川享が聞き出す 今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第8回】 2013年2月5日
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元マイクロソフト日本法人の会長で、現在は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の古川享さんをホストに迎えて、古川さんが日本を変えていく存在と期待を寄せるスマート・ウーマンの方たちとの対談を掲載しています。土肥亜都子さんは、マイクロソフト、グーグルなどのグローバルIT企業で活躍され、現在は、電気自動車を開発するテスラモーターズで広報の仕事をされています。「マイクロソフトに入っていなければ、今の自分はない」と語る土肥さん。かつてのボスを前に仕事と人生を語っていただきました。

仕事は、人のつながりというより結果ベース

古川享(以下古川):土肥さんは大学卒業後、ずっとIT関連の会社で働いてきたのですか?

どい・あつこ/テスラモーターズ アジア太平洋地域広報渉外。2010年のテスラの日本参入直後より、東京をベースに、同社の日本、香港、オーストラリア、中国を担当。1968年東京生まれ。日本女子大学文学部卒。
Photo by Sam Furukawa

土肥亜都子(以下土肥):現在勤めているテスラモーターズは、米国カリフォルニアベースの電気自動車の会社で、ITの要素も強いですが、自動車業界です。IT関連と言っていいかどうか。しかし、テスラの共同創業者兼CEOのイーロン マスクは、テスラ以外にもスペースXという宇宙関連会社、ソーラーシティという太陽光発電関連会社、そして個人の財団もやっておりまして、これらについても、テスラ以外は北米での活動が中心の会社・組織ですので、日本を始めとするアジアのメディアからのお問い合わせに対応しています。テスラ以外は、要点を整理して、ノーツをつけて現地に渡すだけとは言え、こんな最先端の技術に常に接しているなんて、20年前の自分からはとても想像できないです。

古川:詳しい経歴は追ってお聞きしたいと思いますが、土肥さんはマイクロソフト、グーグル、テスラという、常に最先端の技術を提供しているグローバルカンパニーに在籍されています。転職の際には、誰かが招いてくれたり、知人の推薦を受けたりして、話に繋がっていったというような歴史があったのでしょうか。

土肥:能動的に転職活動をしたことはあまりないのですけれど、4年くらいすると、どうも飽きちゃったり他に目が行ったりする傾向があって、その辺につけ込んでもらえる感じでしょうか(笑)。

 いわゆる人間関係で仕事をすることはある時点で止めました。企業広報はドライな判断を求められることのほうが多いので、人間関係で仕事していると判断を間違うなと思ったことがあったのです。あの人があんなに頑張って作ったプロダクトだから、いいPRをしてあげたい、あの人が楽勝でやっつけたプロダクトだからやらない、親しい記者さんだからOK、手強い記者さんだからダメ、というわけにもいきません。

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林 正愛 [アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。


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日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

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