がんを乗り越えて生きる人に、寄り添うサポートを

アメリカンホーム保険
日本における代表者 社長 兼CEO
橋谷有造
1965年、東京生まれ。 92年大学卒業後アメリカンホーム保険入社。 2001年コールセンター統括部部長、 06年スポンサーマーケティング本部長などを経て、 10年より現職。

がん経験者でも加入しやすいがん保険という、画期的な商品を開発したアメリカンホーム保険。その背景と今後のビジョンを橋谷有造社長に聞いた。

――医療の進歩とともに保険に対する状況や認識も変わっています。保険会社は、それにどう対応しているのでしょうか。

橋谷 保険を売ることよりも、まずお客さまに選ばれる会社でありたい。商品やサービスを通じて、この思いを展開することが当社の使命です。保険という商品は、お客さまに安心を提供するものであるにもかかわらず、「難しくてわかりづらい」「加入できない」「保険料が高い」など、現状では満足いただいていない点があります。誰にとってもわかりやすく、誰もが安心できるサポート体制を提供することが、当社の価値だと考えています。

安心できる商品をより親身なサポートで

――具体的にはどのようなことをされているのでしょうか。

橋谷 保険の通信販売は、気軽に問い合わせできるメリットがあります。ですが、お客さまは保険のことがわからないし、われわれはお客さまのことがわからない。そこで、当社のコールセンターでは、昨年からお客さまに指定された保険商品の資料を送るだけでなく、「コンサルティング」を行い、現在の状況やニーズを伺った上で、本当に必要な商品をご案内しています。

 今後は「専任制」というスタイルへのシフトを考え、昨年7月から試験的に実施しています。お客さま一人ひとりの専属の担当者がいれば、お客さまのことをもっと知ることができるようになり、より安心なサポートができると考えています。

 昨年は、「ガンになったことがある方も入りやすい みんなのほすピタる」という商品の販売も開始しました。がん経験者など本当に保険を必要としているお客さまのために開発したものです。当社は日本初のリスク細分型自動車保険を販売するなど、常に新しいこと、社会的意義のあることに挑戦してきました。この商品も、新しい挑戦であるだけでなく、社会的な意義も高いものと自負しています。

 また、がんの不安を軽減するお手伝いをしたいという思いを、より多くの方と共有できるよう、がん経験者を中心にランナーを募集し、1本のたすきをつないで日本一周する「みんなの​M​A​E​M​U​K​I​駅伝」を開催し、大きな反響を得ました。

――最後に今後のビジョンを教えてください。

橋谷 保険商品は、ともすると保険会社の都合で作られがちです。当社では、昨年から保険商品を開発する部署を、商品化するチームとアイデアを練るチームに分け、お客さまのニーズをより商品に反映できるよう努力しています。保険を売ることよりもまず、「お客さまに信頼され、選ばれる会社」であり続けたい。そう考えています。