最も適切な媒体は何か?

 表現が決まったら次は媒体の選択です。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、屋外広告、ポスター、DM、チラシ、インターネットなど数多くの媒体が世の中にはあります。広告媒体の価値は基本的に「量と質」で決まります。

量=人々が接する数」が多いほど、広告価値=媒体費は高くなりますし、「質=どんな人たちが接しているか」が明確な場合も価値が高くなります。

 この中で、最も適切な媒体に広告を出したり、取材をしてもらいPRすることで、より効率的にターゲット層に見てもらえるようにすることにしていきます。

 では、どうやって適切な媒体を選ぶのでしょうか?

 お客様の行動を予測することです。

 前回のターゲット編で考えたお客様のライフスタイルを振り返り、いつどこでどんなことをしているかを考えてみるのです。

 前述のタントのCMであれば、小さい子どもが二人くらいいる、家族が大事で家計を節約したいと思っているアラフォーの主婦の毎日の生活を想像してみます。

 朝起きて、旦那と子どもたちを送りだし、昼ごはんまではなまるマーケットをテレビで見て、ママ友とランチに出かけます。夕ご飯の支度までは好きな雑誌のレタスクラブを読み、夕ご飯が終わり、子どもたちが寝静まった後にはミクシイで、またママ友とコミュニケーションをして自分が寝る前にインターネットの懸賞サイトに応募する、といった具合です。

 もうお分かりかと思いますが、このような女性をターゲットにする場合には、
> はなまるマーケットのような主婦の方が見るテレビ番組にCM
> ファッション雑誌よりもレタスクラブやオレンジページに広告
> ママ友が集まりそうなカフェにポスター
> ミクシイや懸賞サイトにネットでの広告
 といったように媒体を選んでいきます。