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常識的には無理。それでも見てみたい
日ハム大谷翔平の投手・野手二刀流

相沢光一 [スポーツライター]
【第238回】 2013年2月12日
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 プロ野球のキャンプは4~5日練習して1日休むというのが通常のパターン。この単位を1クールと呼ぶ。キャンプがスタートしてどの球団も第2クールを終え、練習も実戦的になってきたが、相変わらず注目度ナンバー1は北海道日本ハムの目玉ルーキー・大谷翔平だ。

 大谷が注目されるのは、メジャー志望から一転して日本ハムに入団したいきさつもさることながら、投手と野手の両方での出場を目指す「二刀流」に挑戦していることが大きい。

 当然、練習はハードだ。大谷が参加しているのは2軍の国頭キャンプだが、練習は大体10時から16時。最初の1時間は野手組でキャッチボールや走塁練習、次の1時間はブルペンで投球練習、午後は再び野手組に入って守備や打撃の練習。その後は投手としての体力づくりなどをする。どちらか一方だけでも新人が1軍レベルに達するのは大変なのに、両方でそれを目指すのは並大抵のことではない。大谷もさすがにバテ気味のようだ。

かつてはプロにもいた
“エースで4番”的存在

 少年野球では最もセンスのある選手が、エースで4番を務めるケースが多い。中学、高校とレベルが上がるにつれ、そうした選手も自分の適性を考え、どちらかひとつに専念するようになるが、それでも類まれなセンスを持つ選手は投打に活躍する。しかし、その先の大学・社会人、ましてやプロまでレベルが上がれば、両方を兼任する選手はほとんどいなくなる。

 もっともプロ野球でも創成期には、そうした選手はいた。戦前に大阪タイガースでプレーし、漫画『あぶさん』のモデルにもなった景浦将をはじめ、巨人の川上哲治、中日の西沢道夫、現役時代は近鉄でプレーし現在は味のある野球解説をする関根潤三などは投手としても打者としても活躍した。

 前記の4人は打者として知られるが、投手で記録に残る二刀流選手には中日でプレーした野口二郎がいる。打者では31試合連続安打を記録する一方、投手としては237勝をあげている。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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