「お金」だけでなく、
「会計・税金」にも目を向ける

 ところがその反動か、他の「会計」や「税金」は任せっきりにする傾向が非常に強いのです。

 その結果、極端な話をすれば、「お金は社長が見る」「会計は経理担当者が処理する」「税金は税理士がやる」と、それぞれが孤立し、うまく連携していないことが多々あります。さらに言えば、

【社長】お金の動きや経営全般を見ている。しかし、会計や税金はわからない
【経理担当者】会計には詳しい。しかし、お金の動きや税金をどうやって減らすかがわからない
【税理士】税金を減らすことには長けている。しかし、現場の会計まではわからない

 という状況になりがちです(会社によって役割分担は変わります。会計と税金を経理担当者が見る。または税理士が会計・税金・お金すべてを担当するケースもあります)。

 この3者の中で、社長が最も長けているもの、社長しかやっていないことがあります。それは「経営」です。実際に経営活動の指揮をとっているのは社長だからです。だからこそ、経営を裏で支える経理(経営管理)を理解すべきなのは、いうまでもないでしょう。

「お金・会計・税金」を把握し、それぞれのバランスをとることは、社長の大切な仕事なのです。