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格安通話アプリをビジネスでも使おう!――私物スマホの業務利用(BYOD)から050番号の内線化までを視野に、各社サービスを比較

待兼音二郎
【第17回】 2013年2月27日
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050番号を内線と考えて社内通話に活用する発想も

 しかし、いくらIP電話が安いとは言え、やはり人情として050番号からかかってくる電話を多少いかがわしく感じてしまう気持ちはある。通話品質が安定せずに音声に遅延が生じたりすればなおさらだ。そうした顧客心理を慮って、客先には仕方なく私物の携帯番号からかけているという人もいるだろう。これについては、大手企業から率先して050番号を利用してくれることに期待したい。それによって消費者心理が変われば、資金繰りの苦しいスタートアップが給料を削ってまで固定電話を引く必要もなくなるだろうからだ。

 もうひとつ、IP電話の活用法として考えられるのは、いっそ内線代わりと割り切ってしまうことだ。前述の調査結果にあるように、業務上の携帯通話の半数強は自社あてだ。同じサービスの050番号同士の通話は無料だから、この分の電話代を浮かせるだけでも効果は大きい。

 これについて興味深い事例がある。「050 plus for Biz」を提供するNTTコムが、従業員への携帯電話の貸与を取り止めて、私物の携帯電話で同サービスの公私分計を利用してもらうようにしたというのだ。その結果、従来は基本料や通話料、パケット通信料で約5000円を会社が負担していたものが、同サービスの基本料と通話料で約1200円の会社負担ですむようになったという。パケット通信料が従業員の自腹になったという側面もあるが、私有スマートフォンから社内システムへのアクセスを許可しつつ、専用Webブラウザを利用することで端末にはデータが残らない仕組みを導入するなど、BYODのセキュリティ対策としても大いに参考にすることができよう。

(待兼音二郎/5時から作家塾(R)

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