「自分探し」ではないけれど、自分にぴったりの天職がどこかにあるはず、そう考えて転職を繰り返す人も……。でも自分に適した職業は、見つけるのではなく、あることを続けて何か突出したことで他から「授かる」ものではないでしょうか。そんなキャリア論「キャリア未来地図」をご紹介します。

ハマチからぶりへ。出世魚のように別のお役目がやってくる

原尻淳一氏 マーケティング・コンサルタント。龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了後、大手広告代理店入社。入社から7年間、マーケティングプランニングを行う。大手レコード会社に転職後、アーティストのブランドマーケティングや映画の宣伝戦略立案、新規事業開発を担当。現在、株式会社ブルームコンセプトにて、メーカーの新商品開発やマーケティングのコンサルタントとして活動中。また、龍谷大学社会科学研究所共同研究員、龍谷大学経済学部アドバイザリーボードメンバー、日経ビジネススクール講師、環境省家庭エコ診断推進基盤整備事業検討委員、日本初のセルフブランディングの学校『自分をつくる学校』のメイン講師として幅広く活動している。主な著書に『IDEA HACKS!』をはじめとする東洋経済ハックシリーズ、『アイデアを形にして伝える技術』(講談社現代新書)等がある。2013年4月より龍谷大学経済学部客員教授。

千葉 僕は『「キャリア未来地図」の描き方』で、天職の定義がすごくわかりやすかったって評価を頂きました。要するに天職は自分で探してみつけるものじゃなくて、やり続けていたら自然とまったく違うお役目みたいなものを、いろんな人からもらえたという。

原尻 出世魚じゃないけど、やり続けていると名前が変わって別のお役目になるんですよね。
   千葉ちゃんは人脈作りをずーっとやってて、で、「本書きませんか?」って言われて作家になって、今度は「話しませんか?」って言われて講師になった。気がつけば、どんどん役目が変わってるんだよね。

千葉 そう。なんか山を登って行って、0.5合とか1合とか上がるたんびに見える景色が変わってくる。そこに行かないとそういう役目はこない。だってその景色が見えてないからっていう話だと思っていて。

原尻 そうですね。あと、とにかく登ってみないと。何合目とかにじゃあ次これヨロシクっていう人がいるわけだから。

千葉 そうそう。山小屋のおっちゃんかもしれない。次これやって、みたいな。

原尻 山に登らなければ出会えないんですよね。

千葉 それって他力本願じゃんと思ったとしても、そういう仕組みになってるから。