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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

理想的な組織とは会議のない組織である

上田惇生
【第58回】 2008年5月13日
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経営者の条件
ダイヤモンド社刊
1800円(税別)

 「よく見られるのは、成果をあげるには人が多すぎ、したがって、仕事をするよりも、互いに作用し合うことに多くの時間が使われるという状況である」(『経営者の条件』)

 人員過剰と組織構造の欠陥から、時間という稀少な資源が浪費されている。

 ドラッカーは、組織の上のほうの人たちが、時間のある程度以上、たとえば1割以上を、分担、協力、調整、摩擦、反目にかかわる問題に取られるようになったならば、人が多過ぎることが確実であるという。互いが互いに仕事の邪魔をしているからである。

 スマートな組織では、衝突することなく動く余地がある。始終説明しなくとも自分の仕事ができる。

 人員過剰に加えて、組織構造の欠陥からくる時間の浪費もある。典型的な兆候が会議の過剰である。

 会議は、組織構造の欠陥を補完するためのものである。人は、仕事をしながら会議に出ることはできない。同時に両方はできない。

 ゆえに、会議は原則ではなく、例外にしなければならない。年中会議をしている組織は、何事もなしえない組織である。もし時間の4分の1以上を会議に費やしているという会議過多症が判明すれば、組織構造に欠陥があると見てよい。

 「理想的に設計された組織とは、会議のない組織である。誰もが、仕事をするために知るべきことを知っている。みなが、仕事をするために必要なものを手にしている」(『経営者の条件』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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