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ミャンマー その投資ブームは本物か

【最終回】
日本との懸け橋として期待されるミャンマー人留学生
留学に対する期待と不安とは

杉田浩一 [株式会社アジア戦略アドバイザリー 代表取締役]
【第25回】 2013年2月28日
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本シリーズの第23回で、ミャンマーからの留学生斡旋を25年にわたり手がけてきた日本ミャンマー交流援護会の活動を通じて、今までの日本におけるミャンマー留学生招致活動についてお伝えした。そのミャンマーからの留学生は、日本に対してどのような思いを持って来日したのだろうか。また実際に来日して、どのように感じているのか。日本ミャンマー交流援護会の藤井啓一郎理事長と、数年前に留学生として来日し、現在日本でミャンマーからの留学生のサポートをしているリーさんに話を聞いた。

以前は娘を留学に行かせたがらなかった

――リーさんが、日本への留学に興味を持ったきっかけは何だったのですか。

リーさん 私の家は日本大使館から歩いて10分くらいのところにあります。私が子どものころ、日曜日に大使館で日本の映画を上映していました。そこで日本映画を通じて文化や風景を見ているうちに、日本に行きたいと思う気持ちが強くなりました。それは今からおよそ10年前でしたね。それから日本語を勉強しはじめて、より日本に行きたいとの思いが強くなりました。

――日本に留学するとなると、女性ということもあって家族の方が心配したり、反対することはありませんでしたか?

リーさん 確かに、最初海外に留学に行きたいと切り出したときには、親からは反対されました。私が留学した頃は、女性は海外に行くなという風潮が強かったのです。でも根気よく説得したら、最終的にはわかってくれました。

*  *

 藤井氏によると、長年留学生の来日アレンジをしてきた中で、その男女比率はおおよそ半々とのことだ。海外の国によっては、女性に対してそれほど教育をしない国もあるがが、ミャンマーはどうなのだろうか。また、ミャンマーの家庭は娘の海外留学に積極的なのだろうか。

*  *

―― 一般的に、ミャンマーでは女性の海外進出に対して、どのような考え方があるのでしょうか。

藤井氏 ミャンマーでは女性は宝物です。だから海外に出して何かあったら大変と、すごく敏感です。例えば、ミャンマーでも日本のヤクザとかは有名なので、そういうのに絡まれないかと、とても心配しています。また、留学生の女性にもし何かあったら、国をあげて動きます。また、基本的にミャンマーの国の方針として、女性は海外に出したがらないというのもあります。

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杉田浩一 [株式会社アジア戦略アドバイザリー 代表取締役]

すぎた こういち/カリフォルニア大学サンタバーバラ校物理学及び生物学部卒。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)経済学修士課程卒。15年間にわたり複数の外資系投資銀行にて、海外進出戦略立案サポートや、M&Aアドバイザリーをはじめとするコーポレートファイナンス業務に携わる。2000年から2009年まで、UBS証券会社投資銀行本部M&Aアドバイザリーチームに在籍し、数多くのM&A案件においてアドバイザーを務める。また、2009年から2012年まで、米系投資銀行のフーリハン・ローキーにて、在日副代表を務める傍ら東南アジアにおけるM&Aアドバイザリー業務に従事。2012年に、東南アジアでのM&Aアドバイザリー及び業界調査を主要業務とする株式会社アジア戦略アドバイザリーを創業。よりリスク度の高い東南アジア案件において、質の高いアドバイザリーサービスの提供を目指してASEAN各国での案件を遂行中。特に、現地の主要財閥との直接の関係を生かし、日系企業と現地企業間の資本・業務提携をサポートしている。ミャンマーにおいては、大手事業会社、総合商社、金融機関等の進出戦略立案及びその実行サポートに携わる一方で、2012年よりダイヤモンド・オンライン(Diamond Online)にて、3年間にわたり人気コラム『ミャンマー その投資ブームは本物か』『海外戦略アドバイザー杉田浩一が徹底解説 ミャンマービジネス最前線』を連載。


ミャンマー その投資ブームは本物か

民主化へ一気に動き出したミャンマー。政治体制の不安定さや民族間の紛争など、ミャンマー特有のリスクは依然として残るものの、欧米による経済制裁が解除されつつあり、世界中の企業が東南アジアの「ラスト・フロンティア」として注目している。現地では電力をはじめとした社会インフラに関する大型投資案件、工業団地の造成が急ピッチで進められている。日本企業も、成長の糧をミャンマーに見出そうと、熱い視線を注いでいる。しかし、ブームとなっているミャンマー投資は、果たして本物なのだろうか。ブームに踊り、現実を軽視した、拙速な投資へと急いでいないだろうか。現地取材を敢行し、冷静な目でミャンマーの現実をレポートする。

「ミャンマー その投資ブームは本物か」

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