行動に着目する

 行動科学マネジメントでは、仕事ができないということは、「仕事にとって重要な行動が取れていないだけ」だと考えます。

 間違っても、「仕事をなめているから」「だらけているから」などといった、相手の気持ちや態度にその原因を見つけようとしてはいけません。

「態度を改善させよう」という姿勢で臨めば、やればやるほどあなたの努力は空回りしますし、部下の能力も発揮されずに終わります。

 あなたと部下は、もともと別の人格です。別の人格における「やる気」など、正確に推し量れるはずがありません。
 無理にそれをやろうとすれば、必ず誤解が生まれます。誤解をもとに教育を行えば、あらゆることに齟齬が出てきます。当然のことながら、部下のあなたに対する信頼感は醸成されません。
 また、上司が部下の態度に不満を感じてしまえば、その部下がなにをやっても、たとえ良い行動をとっても、正しい評価を下すことが難しくなります。これは、マネジャーとしてのあなたの価値を著しく落とす行為です。

 あなたがすべきはそういうことではなく、行動に着目して、部下が取るべき良い行動を具体的に示し、部下を仕事ができる人間に変えることです。

(次回は3月12日更新予定です)


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