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中谷彰宏の人生道場

いつもどおり話せるのがいい。

~ なぜあの人は人前で話すのがうまいのか No.008 ~

中谷彰宏 [作家]
【第8回】 2007年12月10日
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『中谷彰宏の人生道場』テーマ第1弾は、「話し方」です。自分の思ったことをわかりやすく伝えたり、相手を説得したりするためにはコツがあります。多数の講演をこなしてきた中谷彰宏が、自身の経験を活かし、「話し方」の極意を公開します。

いつもどおり話せるのがいい。


 私は、稲川淳二さんの怪談を毎年聞きに行きます。普通、怪談というのは、「怖い話をするぞ」と構えてやります。稲川さんがすごいのは、怪談の話をする時、「怖い話をします」という態勢ではひとつもしないのです。

 テレビで見ると、怖いライティングをしています。でも、実際のライブでは、稲川さんは全然怖い話をするという感じでは出てきません。バラエティーでレポートしている時の「あ、どうも、どうも」といういつもの感じで、出てくるのです。

 私は「今日の話はこういうのが面白かった」と、あとで自分のホームページの「レター」に書きます。

 楽屋へ行くと、稲川さんに「先生はいつも完璧に覚えていますね」と言われます。覚えているのではなくて、映像で覚えているだけなのです。

 楽屋で、「いやいや、今日は先生がいらっしゃるから、先生中心にリキが入っちゃって。本当はあの話をするつもりじゃかったんですけど、実はあの話には続きがあるんですよ」という話になります。

 「そこに出ていたスタイルストの子ってあの子なんですけど、あのあと、もう1回行ったんだよな。そうしたら、びっくりしちゃったんですよー」と、そのまま怪談の続きになってしまいます。

 普通の会話だから、すごいのです。ふだんどこかのパーティーで会っても、あのしゃべりです。特に怪談用のしゃべりにしていなくて、いつもどおりの話し方なのです。

 壇上に出ていくと、急に張っちゃう人がいます。ダラーッと、いつもどおり話せるのがうまいのです。

 鶴瓶さんは「鶴瓶一人噺」の時、楽屋でマネジャーさんに「アホですよ」と声をかけながら、後ろ向きに出てくるのです。それが導入なのです。 「はい、今楽屋から出てきました」というきっちりした感じでないほうがいいのです。そのほうが、途切れないのです。

 私もどちらかというと、わざとダラダラとした感じで入ろうとしています。

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中谷彰宏 [作家]

1959年4月14日、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂で8年間CMプランナーの後、株式会社中谷彰宏事務所設立。ベストセラー「面接の達人」シリーズを含め、著書多数。中谷彰宏公式ホームページ
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