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焦ったグーグルの禁じ手に、
ネット界から総スカン→即撤回

【第27回】 2009年2月25日
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 グーグル日本法人の焦りがネットの住人の怒りを招いた。

 世界各国ではシェア1位であるグーグルだが、日本市場では、ヤフーの後塵を拝している。必死になったグーグル日本は2月初旬に禁じ手ともいえる手段に出た。

 グーグルでは、検索されている言葉のトップ10を「急上昇ワード」として表示するサービスを「ブログパーツ」としてブロガー向けに提供している。導入したブログでは、急上昇ワードが20分ごとに更新され表示される。

 このサービスを多くのブロガーに導入してもらうために、グーグル日本はブログマーケティング会社の口コミの仕組みを利用した。

 この種の口コミサービスではブログの話題に困っているブロガー向けに、企業がサンプル品を送るなどで“ネタ”を提供している。なかには、金銭を払って記事を書いてもらう業者もある。通常の口コミよりも早く伝播することが期待されるため、新手のPR手法として注目されているのだ。

 しかし、このことがネット界の住人から総スカンを食らった。

 日本の影響力の強いブログ「ネタフル」で取り上げられると、日米の有力サイト複数に伝播、なかには「Google Japan Buys Dirty Pay-Per-Post Links(グーグル日本は汚い手法でリンクを買った)」と辛らつな見出しもあった。

 じつは日本に比べ、米国ではブロガーに対価を払って企業の宣伝の片棒を担がせる手法には強いアレルギーがある。なにより、米グーグル自身が金銭を受け取ったリンクを排除している。つまり、今回の手法は自身のルールにも背いている間の抜けたものだった。

 グーグルの先進性は高く評価されクールなイメージが強い。だからこそ、「他の会社なら許せたが、グーグルがやったことがショック」(有名なブロガー)なのだ。愛情の裏返しが、反発が一気に広まった理由かもしれない。

 グーグル日本は開始早々の2月10日に同サービスを停止する羽目になった。しかし、その迅速な対応が「さすがグーグル」とばかりに評価されている。災い転じて福となしたか。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 清水量介 )

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