僕たちの人生は、僕たち自身で形づくらなければならない。自分の人生を自分でデザインするということだ。デザイン(design)の語源は、デ(de:削る)・ザイン(sign:形作る)である。これはラテン語で「ノイズを削り落とし、本質を磨き上げること」を意味する。

 もし、あなたも世界に価値を産み出したいなら、価値(バリュー)をお金に換える「バリューtoマネーの世界」で生きていきたいなら、何よりもまずは“好き”を追求しよう。それでも、やりたいことがみつからないなら、やるべきことをやろう

「やるべきこと」とは、「貢献につながること」だ。自分の才能がわからないなら、わずかなことでいいから、人の役に立つことを手がけよう。それが仕事でなくてもいい。最初はお金が入らなくても良い。貢献は信用をうみ、それがいずれ未来の自立と社会的評価につながるだろう。その積み上げの果てに、使命を授かるときが来る。

 難しいことは言わない。ただ目の前の仕事を、愚直に丁寧にこなし続けることだ。そのプロセスの果てに、いつか自分の使命(ミッション)とはこれだ、と気づくときが必ずくる。もしかしたらそのミッションは、明確に言葉にできないものかもしれない。定義や形があやふやかもしれない。しかしその微妙なニュアンスを含め、それがミッションだと感知することはできるものだ。

(次回は3月14日更新予定です。)


<新刊書籍のご案内>

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?
これからを幸せに生き抜くための新・資本論

自分の産む価値をお金に換えたいなら<br />好きなこととやるべきことを追求しよう

人は、経験を通して世界を創造する。
お金は、その創造の一要素でしかない。

将来の“正解”が見通せない今、誰もが、ぼんやりとした不安を抱えて生きています。その大きな原因は「変化が重なり、先がよめないこと」。なかでも、グローバル化やIT化によって最も大きく変化したもののひとつが、金融、「お金」のあり方でしょう。「お金」の変化を整理し、どうすれば幸せをつかめるのか、経済的に生き抜いていけるのか、考え方や行動様式をまとめた、未来を考えるための土台を固めてくれる新「資本論」です。

ご購入はこちらから!【Amazon】【紀伊国屋書店】【楽天Books

電子版もあります【Kindle

そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス刊)も好評発売中!