「伝える」ために必須の「行動の分解」

 なかなか結果を出せずにいる部下たちに、あなたや仕事ができる部下のように動いてもらうために、これからあなたは、彼らをじっくり観察することになります。

 そして、「結果を出している部下や自分はやっているけれど、結果を出せずにいる部下に欠けている行動」をあぶり出し、それを伝えていくことになります。

 それには、一連の仕事の流れを、細かい行動に分解していくことが必要です。「マネしてみて」が通用しないのは、一連の流れの中にある細かい行動が見えないために、具体的にどう動いていいかわからないからなのです。

「しかし、行動を分解するってどうすればいいんだろうか?」
 この、あなたの疑問に答えるために、いまから一つのワークをやってみましょう。

「ペットボトルの水をコップに注ぐ」という動作について、できるだけ細かく分解してみてください。

・ペットボトルを手に取る
・ペットボトルのキャップを開ける
・コップを手に取る
・水を注ぐ

 もしかしたら、このくらいにしか分解できなかったのではないでしょうか?