ラオス 2013年3月11日

1つのお店でラオス・キープはもちろん、タイ・バーツも米ドルも流通!
商品によって支払い通貨が違う、ラオスのお金の話

約8カ月のバックパッカー旅行後、2002年からラオスに住み、旅行会社を経てコーディネーターになった森記者が、ラオスで流通している通貨についてレポートします。

日常的に2~3種類の通貨が財布に

 ラオスでは、様々な通貨が出回っている。まず、自国通貨であるキープ(LAK)。次に隣国タイのバーツ(THB)。そして、世界通貨の米ドル(USD)。これらがほとんどの場所で両替せずそのまま使用できる。

 だから、ラオス人(と在住外国人)は、日常的に2~3種類の通貨を財布に収めている。バーツ表示をされたからといって、キープで支払うことも可能だが、店側が決めたレートなので分が悪い。また、いちいちレート計算をするのは面倒でもある。だから、どの通貨で払うことになっても良いように財布にしまい込んでおくのである。

 1997年のタイ・バーツ危機で巻き添えを食って下落したキープは、現在は1ドル=7900キープほどで安定しているが、今でも信用度が低いのか、近隣国ですら両替することができない。

 キープは、ラオス国内でしか通用しない通貨である上に、追い打ちをかけるように外国通貨がそのまま国内で流通している。これでは困ったものだと、ラオス政府も「ラオスを愛するならキープを使おう」キャンペーンを実施したものの、強制するまでには至っていない(ただし、レストランの価格表示は、ほとんどキープに統一された)。それは、役人も生活上不便になって困るからなのだと思う。

 市場に行くと、面白い現象に出くわす。商品によって表示される(交渉制なので口頭で)通貨が違うのだ。これは、輸入されている国の通貨でそのまま計算するのが売り手にとって便利だからなのだろう。

こじんまりとしているが、これがラオス中央銀行【撮影/『テイスト・オブ・ラオス』】
空港入り口のビルボードに掲げられた「愛国ならキープ使おう」キャンペーン【撮影/『テイスト・オブ・ラオス』】
ラオスの通貨キープ。ラオス数字と西洋数字が並ぶ【撮影/『テイスト・オブ・ラオス』】

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