ベトナム 2013年3月13日

ベトナムの若い男性はみんな“ミツグ君”!?
3月8日、「国際婦人の日」に見る男女の力関係

日本で15年間の編集者生活を送った後、ベトナムに渡って起業した中安記者が、ベトナムの“男女の力関係”についてレポートします。

女性が男性からプレゼントをもらえる日は、1年間に4回もある

 3月8日は国際婦人の日。と言っても、日本の人には馴染みがないだろう。私も、ベトナムに来るまでそんな日があることを知らなかった。ただしベトナム独自の記念日ではない。もともと、1904年のこの日、ニューヨークの女性労働者たちが女性参政権の運動を起こしたことを記念したもので、1975年には国連でもこの日を「国際婦人の日」とすることが定められている。

 ただ、今は政治的な意味は薄れ、単に「女性に感謝する日」になりつつあるそうだ。ベトナムでも背景が語られることは少なく、「男性が女性を慰労し、プレゼントを贈る日」となっている。

 まず「慰労」。妻に言わせると、この日は「女性は働かなくていい日」なのだそうだ。これは女性側の「戦略的意図」も入っているだろうから、少し割り引いて受け止めるとしても、自宅や職場で、普段は女性がやっている家事や仕事を、この日は男性が手伝っている姿が見られるのは事実である。もっとも、完全に「男性任せ」になると、家庭も職場も回らなくなるから、ちょっとお手伝いするだけという場合が多いようだ。

 そしてプレゼント。その中身としては、まずメッセージカードと花束は必須。メールや携帯電話にもメッセージを贈る。それに加えて、ケーキやチョコレート、アクセサリー、服、化粧品、さらには、オーブンや洗濯機、食器洗い機などの家電製品まで、間柄に応じてさまざまな贈り物をする。

 だから小売店にとって「3月8日商戦」はかき入れ時の1つだ。昨今だと、彼氏にiPadやiPhoneをリクエストする女性もいるとか。前日からは通りの両側には、花を売る若い男女が溢れる。当日の夜、人気のあるレストランは予約で埋まり、繁華街はカップルで賑わう。

 ベトナムではこのように、男性が女性にプレゼントをする日というのが、全部でおおむね4回ある。まず2月14日のバレンタインデー、3月8日の国際婦人の日、10月20日のベトナム婦人の日、そして12月25日のクリスマスだ。一方、女性が男性にプレゼントをする日があるかというと、これがない。バレンタインデーはあるが、ホワイトデーもない。

 一度、妻に「不公平だ」と苦情を言ったら、「だって、この4日間以外は毎日、女性は男性に奉仕しているのだから、それで文句を言うのは罰当たり」
とたしなめられた。でも「それは違う」と声を小さくしていいたい。では、私の目から見た実情とはどうか。

この時期、ブティックはバーゲンセールをやる【撮影/中安昭人】
今年が「国際婦人の日」103年目の記念日であることを書いたプロパガンダ広告の1つ【撮影/中安昭人】

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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