「頭を使えばゴルフのスコアは、簡単にアップしていきます」――TBSテレビ「サンデー・モーニング」の解説者としても知られる、プロゴルファーのタケ小山さんは語る。ゴルフの上達といえば、毎日のようにトレーニングをしなければならないとイメージしがち。タケさんの言う「インテリジェント・ゴルフ」とは何か?

スイングを変えずに“90”を切るインテリジェント・ゴルフとは?

タケ小山さん プロゴルファー・ゴルフ解説者。1964年生まれ。89年アメリカ・フロリダ州オーランドにゴルフプロとして参戦。2000年日本チャレンジツアー参戦を最後にゴルフ解説者になるも、07年のシーズンに日本ツアーで復活。日本オープンにも出場。08年からは、テレビ・ラジオで活躍。09年4月、早稲田大学大学院卒業、専攻はスポーツビジネス。デジタルマガジン『インテリジェント・ゴルフ』も好評。

 僕はプロゴルファーですけど、他人にスイングを教えるってすごい責任重大で、一から分解してもう一回組み立て直さなければいけない。オーバーホールしなきゃいけない人もいれば、少しのチューンナップで終わってしまう人もいて、基本的には付きっきりで見てあげないといけない作業になるんですよね。

 今、僕はゴルフを伝えるメディアの側にいます。1996年から『ゴルフチャンネル』のお手伝いをしているんですが、ツアー中継などを通じて、プレーヤーがやっているスコアのまとめ方、コースマネジメントをいろいろ見てきました。

 そうしたデータをもとに、今の自分が持っているスイング、コンピュータでいえばハードウェアを換えずに、ソフトウェアだけを入れ込むことでスコアを縮めてもらおうと思って書いたのが『インテリジェント・ゴルフ講座』(NHK出版発行)なんです。

 「スイングをいじらないで上手くなろうって、そんな調子のいい話あるの?」っていうかもしれませんけど、プロみたいに打てなくていいんですよ。

 多忙なサラリーマンの方は練習時間もとれないでしょうし。僕は“ファール”って言うんですけど、要するにOBとか池のゾーンに打たなければ、かなりのストロークセーブができるんです。

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