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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【ジャミロクワイ「トラベリング・ウィズアウト・ムービング
~ジャミロクワイと旅に出よう」】
突然変異的な才能の飛躍と閃きが内在

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第55回】 2013年3月21日
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 突然ですが、才能についての一考察です。

 才能という言葉は非常にポジティブです。どこか運命的な匂いもあります。誰もがそれを欲しています。でも選ばれた人にしか与えられません。お金があれば、欲しいモノはほぼ全て手に入れられる現代でも、才能は決してお金では買えません。天才、鬼才、異才、神童なども同じ系統の言葉です。

 では、才能は何処から来るのでしょうか?

 遺伝でしょうか?

 スポーツの世界では、親子でオリンピックメダリストという場合がある一方、家族に誰もアスリートはいないのに、突然凄い選手が登場する場合もあります。

 音楽も同じです。JSバッハのように一族で沢山の作曲家を輩出したり、モーツァルトのように父親の音楽的才能を受け継いだ上に、徹底的な英才教育で生まれた天才もあります。ビートルズで言えば、ポール・マッカーニーの父親は地元リバプールのセミプロのジャズミュージシャンでした。一方、ドボルザークやヴェルディーは身内に、音楽家はいませんでした。ジョン・レノンは音楽好きの叔母さんに育てられましたが、両親は音楽とは無縁でした。ドアーズのジム・モリソンは厳格な軍人の息子でした。

 やはり、才能は、遺伝的な意味での親の影響を受けるとしても、最終的には本人次第です。環境と努力と運と閃(ひらめ)きの賜物です。

 が、敢えて断言します。

 偉大なる才能は突然変異である。

 そして、偉大なる才能は進化を遂げ、競争に勝ち抜くのです。ただし、才能の煌(きらめ)きは本人限りです。単純に引き継がれません。品行方正でもありません(悪しからず)。

 と、いうわけで、今週の音盤は、ジャミロクワイの「トラべリング・ウィズアウト・ムービング~ジャミロクワイと旅に出よう」(写真)です。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


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ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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