今回は困った人たちのお話を――、の前に、こんなたとえ話を。

 私の曾祖父が事業を始める際、協力を申し出た社長さんがいた。友情の証しにと曾祖父が贈答でもしたのだろうか、その社長さんの手元に、我が家にあった骨董品が渡ったようだ。ずいぶん古い話である。

 それから長い年月が経ったわけだが、その骨董品を、こともあろうに私のバカ息子が盗み出した。それなりに価値のある骨董品だから、先方は当然のように盗難届を出した。すぐに足がついてバカ息子は逮捕され、警察には盗んだ骨董品を返還するように命じられた。

 先方も、早く返してくれと言っている。しかし、私はそれを断った。

 何故なら、その骨董品は、持ち主を名乗る被害者が曾祖父から略奪したものだからである。古くから我が家にあった骨董品が何代かを経て、私の手許に戻ってきただけだ。だから、私に返還の義務などあるはずがないのだ。

 とはいえ、長いあいだ、先方もその骨董品を大切に扱ってくれていたみたいだから、とりあえず縁日で売っている茶碗でも渡しておけばいいだろう。億の値がつく骨董品に比べ、茶碗は三〇〇円だが、気持ちさえ示せばいいのだ。

 という、実にひどい話を皆さんもつい最近耳にされたことがあるはずだ。

 盗っ人猛々しいとはまさにこのことを言うのだが、韓国のことである。大韓民国である。テハンミングである。

 対馬の観音寺に安置されていた仏像を盗み出した韓国人がいた。犯人はすぐに逮捕されたが、韓国の裁判所は、その仏像を日本に返還してはならないという裁定をくだした。これはもともと我がテハンミングの貴重な仏像だから、がその理由である。

 そして、その仏像はかつてイルボンに“略奪”されたものだ、と付け加えた。

 これを言い出したのは、韓国の“僧侶”だ。日本にも高野山を筆頭に煩悩だらけの生臭坊主は数知れずいるが、韓国の坊主はもはや生臭さを通り越し、腐ってしまったようだ。