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美人のもと

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第149回】 2013年4月3日
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 思わず納得してしまう話というものがある。気づきにくいことに気づかせてくれたり、発見があったりで、うなずいてしまう。そういう話を次々してくれる人がいる。知識豊富で面白い人だが、どうもそれだけではない。納得させる力の差は話し方なのではないだろうか。同じ内容の話でも話す人によって納得度が違うのだ。発言の強さだ。

 美人の発言は強い。美人が発言すると、うなずく回数が増える。ちょっとした矛盾があってもついつい首を縦に振っている。

 支配する力とも言える強さ。それは表情だ。顔の表情だけでなく、全身の表情である。話す時に表情が豊かなのだ。身振り手振りが上手であったり、話に合わせた顔をしたりするので、理解が進む。いい話だとこちらもうれしくなるし、悪い話もなんとか協力できないものかという気持がうまれる。特に、面白い話をより面白くする力を持っている。他人を明るくできる本当の明るさ。

 感心させられるのは声の表情だ。はっきりとした声で聞きとりやすい。それでいて不快になるほどの大きさではない。場に合わせた大きさで話す。おかげで注目度が上がり、その注目が美しさを磨く。

 声の表情は「美人のもと」をつくる。

 声が小さい人がいる。発言していてもついつい聞き流されてしまうだけの声の人。そういう人は「もともと小さい」と開き直るが、ほとんどの場合はそうではない。臆病になって、大きな声で発言することが怖いのである。臆病なのにプライドだけは高い。

 無表情で話す。ほとんど顔が変わらない。ボディランゲージもない。石になっている。思い切って発言しても「石のほうから音がした」程度に扱われてしまう。声が小さく聞き取りにくいうえに表情がないので何が言いたいのかよくわからなくなる。ついつい周辺も聞こえなかったことにしてしまい、あまり相手にされないために、発言自体が減っていく。さらに臆病になり、もっと声が小さくなっていく。このサイクルに入ってしまうと「美人のもと」も減っていってしまう。

 石に近づいていないか。全身で表情をつくって相手に伝える喜びを感じる習慣を持つようにしたい。声と表情をセットにする意識。それだけで「美人のもと」をつくる声の表情をつくっていける。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

「美人のもと」

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