ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
不機嫌な職場の治療法

リーダーシップは管理職手前で身に付ける!
人を教える文化が“職場力”アップの第一歩

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]
【第8回】 2009年4月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 (株)ジェイフィール(このコラムを担当する高橋や河合が参加している会社)で1年間アルバイトをしたW君が、この春就職しました。4月中旬頃、彼から皆に1本のメールが届きました。

 その内容は、次のようなものでした。

 「勉強することが多い充実した日々です。幸い◯◯は働きやすい環境です。先輩が必ず新人に1人ついて面倒を見る制度があり、わからないことなどはすぐに聞けるので助かります。先輩が、熱心に教えてくれるのでモチベーションが上がります」

 これを読んで、温かい気持ちになりました。そして、「よい会社に就職したな」とホッとしました。先輩が後輩の面倒を熱心に見てくれる会社が減っているからです。

職場のコミュニケーションに
直結する“教える”という行為

 「自分のことに精一杯で、後輩にものを教える時間がない」

 「教えてもいつ辞めるかわからないから、時間がもったいない」

 「教えたら自分が追い抜かれるかもしれないから、教えない」

 企業によって理由はまちまちのようですが、意気揚々と張り切っている若い人たちからすれば、こういう会社や職場は“ガッカリ”です。

 マネジメントは“文化”なので、こうした扱いを受けた若手たちは、やがて自分に後輩ができたときに、同じような扱いをしてしまいます。

 まさに、悪循環の発生です。

 教えるという行為は、相手に対する簡単なコミットメントでは成立しません。したがって、教える・教えないということは、組織の『関わり合いの文化』に大きく寄与します。

 OJTのためにやっている教育は、実はOJTという狭い枠の目的性を超え、コミュニティとしての組織の形成に大きく影響をして行くものなのです。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
-----☆★日本中の職場をご機嫌に!★☆-----
ジェイフィールのホームページはこちら


河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。


不機嫌な職場の治療法

職場のコミュニケーションが断絶され、社員の対立や生産性の低下に悩む企業が続出しています。この連載では、ベストセラー「不機嫌な職場」の著者陣が、そんな職場の「治療法」をケース別に徹底指南します。

「不機嫌な職場の治療法」

⇒バックナンバー一覧