ペコロスとは小さなタマネギの事で、料理次第ではとても美味しいので、ハゲ息子(僕です・笑)が願望を込めて付けた自称(愛称)です。

『ペコロスの母に会いに行く』とは、つまり僕がグループホームに居る母を訪ねて行く日々の事や、母がホームに入るに至るまでの日々を描いた漫画です。

 この地味な内容の漫画が、認知症、介護というキーワードで、この時代とクロスし、思わぬ広がりを見せ、全国的な反響を得ています。

 そして何と、映画化され、今秋全国ロードショー公開されます。


 正直、最初に映画のお話をいただいた時、

 へー……。

 失礼ながら僕は、そう思っただけで、これという実感がありませんでした。

 だって、こんなハゲた息子が母に会いに行く、というだけの繰り返しなんですから。こんなので本当に映画が作れるんだろうか……。

 でも、今になって思えば、そういう時代なのでしょうね。時代とリンクしたのだ、と思っています。

 この映画は、その9割が僕のよく知る長崎で撮影されたものです。愛着のある場所、景色がいたるところに登場し、僕もとても楽しみにしています。

 撮影現場を何度かのぞかせていただきましたが、スタッフの皆さんも本当に一流のすごい方ばかりで、原作者の僕が言うのもなんですが、とても素晴らしい映画になったと感じています。

 詳細は映画の公式ホームページをご覧ください。
 


 

また来ん春岡野雄一〔著〕
西日本新聞社

 『ペコロスの母に会いに行く』

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