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時給800円から年商10億円のカリスマ所長になった28の言葉
【第5回】 2013年4月25日
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三浦由紀江

【第5回】
心の底から仕事が楽しめ、
心が楽になる三浦式・心のスイッチ切り替え術

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第190回NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(2012年8月20日放送)でも取り上げられたカリスマ駅弁販売営業所長の三浦由紀江氏。なんと、110人のパート・アルバイトを束ね、所長就任4年で売上を1億1000万円アップさせたという。しかも4年目は東日本大震災があった。東北新幹線という大動脈を命綱にする大宮駅の駅弁販売がメインだけにこの痛手はあまりにも大きい。だが、この逆境にもめげずに、1本370円のミネラルウォーター「はやぶさウォーター」を“復興の旗印”と自ら考案。震災後の売上4割減のピンチを救う起死回生の一打になった。
このたび、『時給800円から年商10億円のカリスマ所長になった28の言葉』を刊行した三浦氏に、心の底から仕事を楽しみ、心が楽になる秘訣を聞いた。

気分よく売店に立つために、どうしても必要なこと

 私にはパートで働いていたときから、職場の雰囲気をよくしたいという気持ちがありました。
 ですから、早朝5時半に売店に行くときも、「今日はどうやってドアを開けようかな」といつも考えていました。

 事務所内で一生懸命お弁当を並べている配送のスタッフを、どうやって笑わせるかばかり考えていました。
 早朝4時半に出社し、眠い目をこすりながら仕事をしている配送スタッフも、ちょっとだけ笑うことでテンションが上がるでしょう。
 ですから「ハロー、ダーリン!」とか、「ハロー、ボーイズ!」と言いながら入っていったり、まだ開いていないシャッターをドンドン叩いて、「お弁当ちょうだい!」と言ってみたりと、いろいろ考えました。

 しょっちゅうそんなことばかりしていたので、普通に「おはよう」と入っていくと、「今日は三浦さん、機嫌が悪いの?」と聞かれました。

 もちろん機嫌が悪いわけではなく、たまたまその日はネタを思いつかなかっただけです。毎日違うネタを考えるのは、意外と大変なのです。

こうしてみんなを笑わせて職場の雰囲気を盛り上げ、自分も気分よく売店に立てるように工夫していたのです。

 ですから、せっかく上げたテンションを下げるような会話をする人には本当にムカッときました。
 こちらが挨拶したとき、「三浦さん、朝からご苦労さま。コーヒーを飲んでからいきなさいよ」という気遣いを見せてくれる人もいます。

 そこまで言ってくれなくても、ニッコリ笑って、「いってらっしゃい。稼いできてね!」とひと声かけてくれればいいのです。

 一方で、挨拶をしても下を向いたまま「ああ」としか言わない人もいます。
 そういう人には本当に腹が立って、必ず文句を言っていました。

 私が管理職になり、あるパートから、「朝、すごく機嫌の悪い営業さんがいて、私たちはいつもこっそり売店に出ていくんです」という話を聞いたときには、その営業スタッフを「こらぁ!」と一喝しました。

「パートさんに気分よく仕事してもらえるように、あなたが気遣うんでしょう?たった5分でいいからニッコリ笑いなさい。そして『いってらっしゃい。眠いなかありがとうね』と言って、販売スタッフを売店に送り出してから寝ればいいでしょう」

 もちろん、彼が眠いのはわかります。
 深夜1時頃まで作業をしてから仮眠を取り、早朝4時半に起きるのですから、眠いのは当然です。

 それでも朝5時半、6時から売店に立ち、お客様の相手をする販売スタッフのテンションを下げてはいけないのです。

 ほんの5分間ニッコリ笑って、販売スタッフのテンションを上げて送り出さなければ、それは営業としての仕事をきちんとやっていないということにほかなりません。

とにかく職場の雰囲気づくりを徹底し、パートやアルバイトが元気よく笑顔でお客様の前に立てるようにすること、そして楽しく働ける環境をつくることこそ、社員の役割なのです。

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三浦由紀江(みうら・ゆきえ)

JR東日本グループの株式会社日本レストランエンタプライズ(NRE、旧・日本食堂)弁当営業部上野営業支店前大宮営業所長。現・上野営業支店セールスアドバイザー。97年、44歳時にJR上野駅の駅弁販売を開始。当時の時給は800円。52歳で正社員となり、53歳時に異例の抜擢で大宮営業所長となる。就任1年目で駅弁売上を5000万円アップさせ、年商10億円超を達成。以降、所長就任4年で売上を1億1000万円アップさせる。大宮駅限定のカリスマ駅弁を20種産み出すかたわら、9人の社員と110名のパート・アルバイトを束ね、6店舗を切り盛りするカリスマ営業所長として活躍。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」、TBS「応援!日本経済 がっちりマンデー!!」でも紹介された。


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