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ビジネスマンのための中国経済事情の読み方

中国人を「ずるい」と言っても始まらない

高田勝巳 [アクアビジネスコンサルティング代表取締役]
【第3回】 2007年11月22日
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 ダイヤモンド社のウェブ担当者の方が、「高田さんは日本が嫌いなのでしょうか?」と聞いてきたそうです。私は、「別に日本が嫌いなのではなく、日本を愛しているから厳しい言い方になるのです」と言葉を返しました。ただ、後で考え直してみると、別に日本を愛しているなんで大上段に構える必要はないかなと感じております。

 私は、縁あって、たまたま日中の架け橋的な立場にいるだけのことなので、ただただ中国のありのままの姿を、中国から見た日本のありのままの姿を淡々と皆様にお伝えする、という姿勢でいいのかなと感じております。「愛」なんていっていますと、なにか力が入りすぎて、却って本当の姿をつたえられないかもしれないかなと、今は考えている次第です。これからもこんな気持ちで書いてゆきたいと思います。

 さて、現代はいうまでもなく情報氾濫の時代です。中国情勢について多くの日本のビジネスマンが抱えている問題というのは、中国に関する情報が氾濫するなかで、本当に有益な情報をどのように選別していくかということかと思います。

 ある会社が何か一つの業種で中国市場に参入するために、ノウハウ本を読んだり、銀行、JETROなど公的機関、コンサルタント、同業者などを訪問し、情報を収集することはよくあると思いますが、100人に聞いたら100通りの答えが返ってくるというのが中国なのではないでしょうか。結局、私どもにご相談にこられるお客様のケースというのも、情報をとり過ぎて混乱されている場合が多々見られます。そうした場合、我々がする仕事は、以下の通りです。

1.氾濫する中国情報を取捨選択して、本当にお客様のビジネスニーズにあった情報に加工して、現状抱える状況、課題を正確且つシンプルに認識すること。

2.その過程で、お客様が最終的に想定するゴールを再認識し、ゴールに向かって推進する上で障害となりうる、社内に内在する問題、意思の不統一、情報のミスマッチを認識すること。

3.上記を十分認識した上で、ゴールに向かったアプローチ、段取りを示し、その中で、お客様と弊社の仕事の分担を決めること。

 こうしたアプローチは、別に中国ビジネスに関わらずどんなビジネスを行なうにあたっても皆さんが自然にとられる行動と思いますが、大事なのはこうしたアプローチをとる上での情報を精査してゆく人間の感性と精査する対象に対する深い認識と洞察力が必要になってくることだと思います。

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高田勝巳 [アクアビジネスコンサルティング代表取締役]

上海在住15年。日系企業の中国ビジネス構築を支援しながら、中国経済の動向を「現地の視点・鋭い分析・分かりやすい言葉」をモットーにメディア等を通して日本に発信している。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)本部証券部門、上海支店等を経て2002年より現職。主な著書に『中国株式市場の真実』(共著・ダイヤモンド社刊)がある。
アクアビジネスコンサルティング ホームページ


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長年中国に住み、現地企業や政府と接してきた著者が贈る中国リポート。ニュースではわからない、現地で暮らしているからこそ見えてくる“リアルな中国”を紹介する。

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