「3つの原則」でつかんだ<br />社会人1年目のシンデレラ・ストーリー<br />杉村太蔵 <前編>杉村太蔵(すぎむら・たいぞう) 1979年北海道旭川生まれ。高校時代、国体のテニス少年男子ダブルスで優勝、筑波大学体育専門学群に入学。同校中退後、派遣社員として仕事をし、2005年に衆議院選挙比例南関東ブロックで当選。衆議院議員を1期(2009年まで)務める。現在はタレント、講演活動等で活躍。

「働かないのなら、死ね!」と言われ

杉村 さらには父親にこう言われました。「働かないのなら、死ね!」

岩瀬 強烈ですね。

杉村 強烈でした。今でもあの一言は忘れられません。そこで人材派遣会社に登録し、とにかく働こうと東京で仕事を探しました。

岩瀬 大学を中退して、最初はどんなお仕事をされたのですか?

杉村 初めての仕事はビルの清掃でした。そうとは知らず初日にスーツを着て出社し、「なんでそんな格好しているんだ!」と怒られ、つなぎに着替えろと言われ、掃除の仕事だということを知りました。

岩瀬 それはつい昨日まで大学生だった杉村さん、驚かれたのでは? いきなり清掃をやることに、抵抗はなかったのですか?

杉村 僕には選択肢はなかった。父の言葉もあったので、働くしかなかった。だから逃げようとか辞めようと思いませんでしたね。