株式レポート
4月16日 18時0分
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ようやく調整か - 広木隆「ストラテジーレポート」

日銀の「異次元緩和」が打ち出され、それで当面は材料出尽くし、株式相場の上昇ピッチは一服となるだろう、と予想した。5日付けレポートでも「見方は変えない」と述べた。ところが、筆者の予想に反して相場は上値追いが続いた。しかし、それでも筆者は「買い疲れ感」が出ていると、もう相場はいっぱいいっぱい、短期的な上昇サイクルの最終局面に来ていると、11日に出演したテレビ東京のニュース・モーニングサテライトで相場見通しを述べた。モーニングサテライトのホームページでは、過去の動画を視ることができるので、ぜひご覧いただきたい。

以下は、11日の株見通しの原稿である。ちなみに原稿は出演日の前日に局に送って、グラフなどを用意してもらうのだ。予想レンジは、OA(エンエア)開始の45分前、午前5時にスタジオ入りした時に、ニューヨークの市況やシカゴ日経平均先物の終値などを確認して調整する。実際にOAで話したときは、細かいところまで触れなかったが原稿段階では、ここまで細かく解説するつもりだった。

<はじめにお断りしておきますと、さきほど解説したように、まだまだ上値がある相場です。そのなかで超目先的な話という意味では、ここらで一服して然るべきかな、と思います。相場は「休みたがっている」のに休ませてもらえない。そんな感じです。

例えば、ここ(5日)。窓空けして放れて長い上ヒゲの陰線。日銀の異次元緩和を受けてCME先物で13000円つけて戻ってきたので、翌5日は東京でも13000円台をつけたのですが、持ち堪えることができずに、その水準を割って引けました。典型的なピークアウトの形で、本来ならここで短期的に天井を打ってもおかしくなかった。それなのに為替が上に行ってしまったので、株も上に行かざるを得なくなってしまいました。

でも8日は、5日の高値を40銭抜けないんです。9日もそうですね。ザラ場で高値をつけますが結局反落、小幅安で終わりました。昨日はその打ち返しで反発しましたが、やはり前の日の高値は抜けずCMEの終値水準をなぞるだけのもみ合いでした。つまり、為替とか米国株高で持ち上げられてはいますが、日本株自体の材料では明確な方向感は出ていません。

物色の中身を見ても、昨日買われたのは鉄鋼、電力、石油、保険、商社、精密、非鉄。これ、全部、出遅れ業種です。いよいよ買うものがなくなってきた感じです。買い疲れ感がありありなので、本当はここで一休み入れたほうが健全なのかなって思います。>

果たして、その後、11日12日も同様の展開で、陽線・陰線がほぼ同じ長さで前日の流れを打ち消すような格好で並んだ。12日は寄り付きで前日の高値を抜くが、そこが天井(寄り付き天井)で結局下げて終わる。しかも、この日は4月限オプションのSQ算出日で、SQ値が当日の日経平均が実際につけた値の外で決まる、いわゆる「幻のSQ」となった。典型的なピークアウトのパターンである。



本日(4月16日)の日経新聞の市況欄に筆者のコメントが引用されている。
<電力株は逆行高を演じ、業種別日経平均の「電力」は4%上昇。連日で東証1部の売買代金トップとなった東電を筆頭に、年初来高値を更新する銘柄が相次いだ。発送電分離など業界改革への思惑が値上がりの背景との見方もあるが、マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは「値動きの良さが最大の買い材料」と指摘。短期の値幅取りを狙う個人の資金が集中しているにすぎないと冷めた見方をしていた。>

「短期の値幅取りを狙う個人の資金が集中しているにすぎないと冷めた見方をしていた」とさらっと1行で済まされているが、筆者の趣旨は、12日の<マーケットメール夕刊>に書いた通りである。メディアの取材では、コメントの一部しか使用されないので、どうしても舌足らずになってしまうが、致し方のないことではある。

12日の<マーケットメール夕刊>に書いたコメントを再掲しよう。

<今日の電力株急騰の背景は、茂木経済産業相の発言。昨日のテレビ番組で発送電の分離に言及し、電力会社の再編の思惑などから物色の矛先が向かったものと思われます。但し、電力株は、今回の「アベノミクス相場」に関するテーマには乗らない銘柄で、出遅れの最たる部類。そうしたところに資金が回るのは、短期的に見れば上昇サイクルの最終局面と思われます。下旬から本格化する決算発表を前に、一息入れるのには良いタイミングなので、来週はもみ合いとなりそうです。本日のSQ値が13,608円と、日経平均の高値の13,568円よりも上で決まり、いわゆる「幻のSQ」となったことで、今後はこの水準が上値抵抗と意識されやすいでしょう。>

いよいよ今月も後半戦に突入だが、しばらく調整するのではないか。上述の通り、上値は「幻のSQ」の13,600円絡み、下値は5日に空けた窓埋めを意識すれば、12,650円程度。そこは3月の高値でもあり、以前から指摘している一目均衡表(月足)の雲の上限である。25日移動平均が下から上昇しており、すでに12,660円程度にあるので、窓埋めまでいかずに25日線でサポートされる可能性もある。

昨年秋から始まったアベノミクス相場で迎える、初めての押し目らしい押し目だ。基本は上昇トレンドのなかでの一服、下値の目処も見えている。買い遅れた向きには絶好の押し目買いのチャンスのように見える。

しかし、海外に目を転じると、これまで好調だった経済指標が軒並み悪化してきている。金をはじめ商品相場は暴落といっていいほどの荒れっぷりだ。ここは少し、慎重になったほうがよい局面であろう。

と、ここまで前場終了時点でレポートを書き終え、サイトにアップする手続きの審査に回して昼食に出かけた。そのまま、東証アローズから生中継されている「ストックボイス」という番組出演のため東証に向かった。スタジオに入ると福永キャスターが「日経平均はプラスに転じました」という。耳を疑った。「ええっ?!」と思わず声が出てしまった。

まさに買い遅れた向きの押し目買い意欲の強さの表れなのだろう。一時、95円台まで円高に巻き戻ったドル円が97円台半ばに戻すのと平仄を合わせるように、日経平均も下げ幅を縮小した。

しかし、繰り返すが、ここは素直に調整しておいたほうが健全な相場になると思う。米国のダウ平均はまだ25日移動平均を割り込んでいないが、S&P500は割っている。もうしばらく米国株の下げ止まりを確認してからでも遅くないと思うのだが。ニューヨークの金先物は、先週末と昨日の2日間で200ドルを超える下げ幅を記録。ウォールストリートジャーナルによると、2日間の下げ幅としては米国で金先物の取引が始まった1974年以降で最大だという。これほどの変調をきたしている相場があるのだ。油断しないほうがいい。


(チーフ・ストラテジスト 広木 隆)

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