ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
為替市場透視眼鏡

“個人マネー流出で円安”の見方に落とし穴あり

週刊ダイヤモンド編集部
2007年11月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 相場は自らを正当化する。円安になると、皆が今なぜ円安なのかという視点で相場材料を語り、円安が進むほどその見方が正しいという心証を強め、さらに円安を推し進める。

 ここ数年の円安環境では内外金利差を背景に、個人の外貨資産購入や円キャリー取引による日本マネーの対外流出で円安は止まらないという論調が目立った。歴史的に内外金利差と円相場の相関が高くないという単純な事実すらも無視されがちだった。

内外証券投資と国際収支の推移

 日本マネーの対外流出の増加は確かだが、他方、海外マネーの流入がそれを相殺していることは意識されていない。右上のグラフで個人マネーの対外証券投資と外国人の日本株式投資の累計額の推移を見比べてほしい。

 為替需給のより包括的なデータとして国際収支統計(右下のグラフ)を見ると、経常収支が安定的に黒字側にあることに加え、近年は直接・証券投資も黒字側にあった。つまり為替需給はきわめて「円高傾向」にあった。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


為替市場透視眼鏡

FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

「為替市場透視眼鏡」

⇒バックナンバー一覧