「助かります」 

 患者さん本人、その家族、あるいは医療スタッフが、何かちょっとした時に「助かります」と声を掛けることで、その場の空気がスムーズになります。

 私たちは人から何かをしてもらった際に「助かります(助かりました)」と口にします。手伝って(手助けして)もらった時、何かを教えてもらった時、どこかに連れていってもらった時、私たちはこの言葉を気軽に使います。

 私は見えない存在に対して、「いつも助かります」と祈ります。
 当然ながら、見えている存在=私たちの周囲の人たちからも、私たちは常にサポートされていますから、周囲の人に対しても感謝の念で祈ります。
 恐らく、普段はそういうことを気にしない方がほとんどだと思いますが、私たちは互いに意識エネルギーを飛ばし合って交流しています。一種の相互扶助というわけです。
「助かります」という言葉の深意には、相互扶助で構築された世の中の仕組みへの感謝の念も込められているのです。

 この「助かります」という言葉の派生語に相当しますが、「助けていただき、ありがとうございます(感謝します)」という感じで元の言葉をグレードアップさせると、その言葉を投げられた方の魂は輝きを増し、投げた本人も生きる活力が増すことと思います。これがよい言葉の持つ「エネルギー増大の法則」です。
 どことなくイライラしている相手に「この間のあの件、助かりましたよ、ありがとう!」と使ってみてください。ちょっとしたこと、どうでもいいこと、何でもいいのです。

 助かったという言葉には、誰かが誰かを手伝った、サポートしたという意味がありますから、お礼を言われた本人は「人助けという学び」を経験したことになります。現世における学びでは貴重な経験なのです。
 人はほめられると伸びる、というのは定説です。