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「世界中の人の思いを実現させたい」(READYFOR? 代表・米良はるか)――古川享が聞き出す今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第10回】 2013年4月26日
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米良:「これをやりなさい」というアクションプランになっていると、その先に起こることを考えず、とりあえず営業するか、となってしまう。でもやりたいことの先、つまりつくりたい社会や世界のイメージがあれば行動も変わるのではと思います。

 READYFOR?は、まだ課題はたくさんあるけれど、サービスを観てツイッターで「世の中にはこんなに面白いことをしている人がいるんだな」と書いてくれる人がいて、それは嬉しいです。夢を語ることは、日本では恥ずかしかったりしますよね。でも、それぞれ好きでやっていること、その人の夢を否定することは誰もできなくて、賛同する人はするし、しない人はしないでいい。READYFOR?という空間の中では、そういうことをすることが「いいことだよね」とポジティブに働いている環境をつくっているのが大事だと思います。

世界中の人の思いを実現させるために

古川:米良さんに、READYFOR?の先にぜひこれを創ってほしいというアイデアがあってね。退職した人たちが持っている人脈とかノウハウを次世代に提供します、という「人とそれを求めている人とのマッチング」です。今、団塊の世代が子どもに話をしても聞いてくれないし、会社で話していると嫌な顔される。でも若い人が何か新しいことをするときに、経理のことをまったく知らないと言ったら、「経理のことくらいなら教えられるよ」というおじさんならたくさんいるでしょう、「あなたが作っているものは何でできているのかわからないけれど、それを売りに行くなら、僕はパイプを知っている」という、元営業マンのおじさんとかおばさんもたくさんいると思います。

米良:そういうのはすごくやりたいと思っています。READYFOR?でも映像制作のプロジェクトでお金を集めた人が、そのあとお金を出した人の中からカメラマンさんを見つけてスタッフとして参加しましたというケースが結構あるんですね。そういう人たちが言うのは、お金を出してくれた人の中から、もっと手伝えるよ、という人がいたら、チームに入ってほしいと。そこのマッチングももっとやってほしいと言われていて、私もやりたいところです。

 お金を出すことがコミットメントになって、そこから何かをやりたいという姿勢が出てくることもあると思います。ただ、人と人のマッチングなのでうまくいかないケースもあるじゃないですか。そこはどうすればうまくできるかなと考えています。

 あとはこの前聞いていいなと思ったのが、最近地方で後継ぎがいなくて仕事を辞めちゃう中小企業でお金を持っている人たちがいて、一方都市には、何かやりたいんだけどアイデアがなくて、むずむずしている人がいるから、そこのマッチングをやりたいと言っている人がいて、それって絶対面白い。

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林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

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