ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside

クオーク救済の色が濃い三井住友のノンバンク再編

週刊ダイヤモンド編集部
2008年3月11日
著者・コラム紹介バックナンバー

 ノンバンク再編が加速する。2月29日、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は、100%子会社の中間持ち株会社を設立し、信販系のセントラルファイナンス(CF)とクオーク、流通系カード会社のオーエムシーカード(OMC)、そして三井住友カードを含めた4社がその傘下に入ることを発表した。

 来年4月、三井住友カードを除いた3社が合併し、OMCを存続会社とした新会社となる。昨年4月にCFが三菱東京UFJグループを離脱してSMFGの傘下になったときから、CFとクオークの合併は既定路線であった。そこに昨年7月、三井住友銀行がOMCの株式を取得したことで、その2社にOMCが加わることになった模様だ。

 もともと、OMCの舟橋裕道会長とCFの土川立夫社長は旧知の間柄で「合併を模索している」(関係者)といううわさもあった。また、流通系カードであるOMCが持つ即時発行機能やマーケティング機能と、CFが提携している百貨店や鉄道などとの相乗効果が、今回OMCが合併に加わった理由とされている。

 だが、本来の事業構造からすれば、流通系と銀行系の違いはあるにせよ、同じクレジットカード事業がメインであるOMCと三井住友カードが一緒になり、信販系のCFとクオークが一緒になるほうが自然である。

 今回の再編に関しては、複数の関係者が「クオーク救済の側面が大きい」と指摘する。同社の事業の60%を占める個品割賦(ショッピングクレジット)は、「経済産業省からたびたび注意を受けるほど質の悪い加盟店が多く、管理の強化によって縮小を迫られている」(関係者)。また、財務状況も急速に悪化していると見られる。

 関係者は次のように分析している。「同じく個品割賦事業を抱えるCFとクオークの合併だけでは先行きは厳しい。まずはOMCが加わることで、コスト削減などを含めた規模の利益を求めるのではないか。その対価としてOMCが存続会社となったのだろう」。

 いずれ第2段階として、数年後にこの3社合併に三井住友カードが加わる可能性は高い。「そうなれば脅威」(ライバル会社幹部)と言うように、加盟店開拓力などで強みを持つ三井住友カードを中心とした強大なカード会社が出現する。だがそのときまでは、競合他社を脅かす存在になれそうにない。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 藤田章夫)

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月21日号 定価710円(税込)

特集 天才・奇才のつくり方 お受験・英才教育の真実

お受験・英才教育の真実

【特集2】
村田 vs TDK
真逆のスマホ戦略の成否

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside

産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。

「inside」

⇒バックナンバー一覧