日本一美しい32歳
人気の理由

 職業は「自称、エッチなお姉さん」こと、壇蜜がメディアに引っ張りだこです。「日本一美しい32歳」と称される彼女の人気の理由は何なのでしょうか?

 中学時代のあだ名は「愛人」。日本舞踊の師範、英語教員免許や調理師免許、葬儀関連の資格を持ち、和菓子工場、銀座のクラブホステス……などを経て29歳でグラビアデビューと、その経歴の異色さも話題のタネです。

「壇」は仏壇、「蜜」はお供え物の意味という芸名で、昨年出演したバラエティ番組をきっかけに大ブレイク。大胆な露出やストレートなエロトークで人気を博し、今やテレビや雑誌で彼女を見ない日はありません。

 どこか影のある美しさや品のよさ、そして頭の回転の速さ……。とはいえ、近寄りがたさを感じさせないのが不思議な魅力です。

 彼女のグラビアやトークは、たしかに過激さが売りではあります。ところが、トークを聞いていると、自分だけが前面に出るのではなく、他人の話を上手に生かすことに非常に長けていると、私はいつも感心しています。こうした、相手を喜ばせようとするサービス精神、相手に恥をかかせまいとする気遣いとホスピタリティが、世の男性をリラックスさせ、彼女に夢中にさせるのでしょう。

 一見、過激でセクシー。なのになぜか癒されてしまうこれまでのグラビアアイドルになかったキャラクターは、「菩薩系エロス」と称され、特殊なポジショニングの新たな境地を拓いたともいわれています。

 出版プロデューサーの池田清美氏は、4月10日の朝日新聞紙上で、壇蜜の人気の理由をこう語っています。

「中年男性が疑似恋愛をする対象の芸能人がやっと出たというところか。彼らにAKB48は若すぎる。壇蜜さんの、昭和を感じさせる懐かしさと生活感にぐっと来るのだろう(以下略)」