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【決定版!】アベノミクス時代のマネー運用7箇条

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第278回】 2013年5月8日
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 個人的な話で恐縮だが、筆者が『週刊ダイヤモンド』に10年以上書いてきた連載「マネー経済の歩き方」が終了した。ネットに親しみが薄く、もっぱら紙媒体から情報を得る人も少なくないので、機会があれば別の紙媒体でもマネー運用の情報を届けたいと思っているが、「ダイヤモンド・オンライン」の読者には必要だと思う都度、お役に立つ情報を伝えたいと思っている。

 さて、昨年の総選挙実施が決まって以来、株価の上昇と円安が進んだことで、マネー運用の世界が暖まってきた。お陰様で証券会社の収益も急増している(筆者はネット証券の社員でもある)。そして、こうした環境下、「アベノミクス」に便乗したマネー運用本があれこれと出始めている。

 筆者は、アベノミクス便乗のマネー本の著者たちや出版社の商売の邪魔をする気はないのだが、「ダイヤモンド・オンライン」の読者には、「アベノミクス時代」にお金をどう運用したらいいのかについて、正確な知識を持ってほしい。

 これからいつまでを「アベノミクス時代」と呼んでいいのか、今はまだわからない。常識的には、「日銀が次に金融引き締めに転じるまで」と考えていいと思うが、これはまだまだ先だろう。

 そこまで行く途中には、「バブル」と呼べるような時期があるかも知れないし、ないかも知れない。投資家は、その両方に対応できるように準備しておくべきだ。

第1条
政策と経済の行方をよく見よう

 筆者は、ここまでのアベノミクスをおおむね肯定的に評価しており、現在の日銀の「大胆な金融緩和」は適切だと思っている。また、現時点では、将来さらに円安・株高の方向に向かう公算が大きいと考えている。

 その上で言うのだが、現段階のアベノミクスは、為替レートと株式をはじめとする資産について、市場価格を誘導することを通じて、景気の回復、失業率の低下、インフレ期待の定着などの効果を得ようとする、事実上「市場操作」を手段とした政策である。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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