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働く男女の「取扱説明書」

妻や部下の表情が読めないと危険!
「暴発する女」に「ビビる男」

――豹変する女ゴコロを科学する

西川敦子 [フリーライター]
【第22回】 2008年12月19日
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 ここのところ、女難続きの中田堅司課長。たとえば一昨日の夜だ。

 「しばらく実家に戻ります。離婚も考えています。明日の朝、生ゴミをよろしく」

 いつものように帰宅すると、テーブルの上に妻のこんな書置きが残されていた。中田氏はわけがわからないまま、呆然とそこに立ちつくした。ここしばらく夫婦喧嘩もしていないし、もちろん浮気だってしていない。それなのに、突然妻は家を出ていったのだ。

 悪いことは続くもので、翌朝、ゴミを捨ててから会社に出勤したら、机の上の書類に置き手紙が乗せられている。赤い極太マジックで書かれたそれは……、

 「物理的にムリです!!!!」

 書いたのは部下のA子さん。先日、頼んだ仕事を突き返してきたのだ。思いがけない展開におろおろしている彼を、当のA子さんは完全無視。どうやら完全にキレている様子だ。昨日まではごくふつうに接していたのに……。無理なら無理と早く言ってくれればいいのに……。いろいろな思いが交錯する中、あらためて女性のコワさを痛感する中田氏だった。

豹変する
女ゴコロの謎

 「女心と秋の空」とはよく言ったもので、女性の心模様はじつによく変わる。突然キレたり、泣きだしたり。理由を聞くと、こちらが忘れているようなつまらない一言が原因のことも多く、なんとも理解しがたい。妻や部下だけではなく、女性上司の豹変ぶりに肝を冷やしているビジネスパーソンも多いようだ。

 「50代の女性部長の下で働いています。ふだんは、絵文字入りのメールを送ってきたりしてかなりお茶目。ところがときどき、突然不機嫌になるんですよ。そんなとき『ちょっとよろしいですか』なんて相談をもちかけようものなら、威圧するように睨んで『はあ?……何?』。こういう気分の彼女に話をしても理不尽な難癖をつけられるだけなので、『コ、コーヒーはいかがですか』とごまかしてます」(30代男性・外食関連企業勤務)

 その原因を作っているのが「前交連」と呼ばれる、左右脳をつなぐ部分。「感情の通路」と呼ばれ、さまざまな情動情報を流している。カリフォルニア大学の解剖学者、R・ゴ―スキー教授の研究によると、女性は男性よりこの部分が12%も大きいそうだ。女性が感情的になりやすいのはそのためだ、という説がある。

 だが、犯人は前交連だけではない。最近の脳研究によると、どうやら男性側にも問題はあるらしい。というのも、女性はけっしていきなりキレたり泣きだしたりしているわけではないからだ。暴発する前に「もう私、キレそう!何とかして!」というシグナルをちゃんと送っているのである。

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


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出産後も辞めないアラフォー女、3年で辞める腰掛け男 etc・・・、時代が変われば、働くルールも様変わり。働く男女にまつわる悲喜こもごものケースを多数紹介。男女が共存共栄していくための新たな職場のルールを提案します。

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