株式レポート
5月7日 18時0分
マネックス証券

5月末の日経平均株価予想 - 広木隆「ストラテジーレポート」

4月末の日経平均の予想

4月1日付けレポート「覚悟」で、日経新聞主催の「日経平均ダービー」というものに予想を出すことになった、ついてはその予想値を毎月このストラテジー・レポートで公表していくことにする、と述べた。

まず、4月末の日経平均の予想は12,650円としたが、これは大いに外れた。日銀の「異次元緩和」の余韻がここまで長引くとは想定し得なかった。為替の円安一服や、決算発表での業績改善は織り込み済み、との予想は当たったものの、だからと言って相場の下押し材料にはならなかった。3月末時点では、4月相場の上昇ピッチは鈍ると予想したが、実際は予想とは正反対、日経平均で1,500円近い上昇となった。

5月末の日経平均の予想

5月末の日経平均の予想は13,250円とした。4月末が13,860円だから600円余り下の値だ。理由は、前月からの踏襲である。つまり、ここまで上昇相場を牽引してきた材料が出尽くしになるというものだ。

日銀の「異次元緩和」それ自体はものすごいことである。但し、この「異次元緩和」のすごいところのひとつは、黒田総裁ご自身が述べている通り、「戦力の逐次投入はせず、やれることを一遍に全部出した」ということである。と、いうことは当分はもう何も出てこないのである。確かにマネタリー・ベースは毎月増える。ただ、それは織り込み済みである。

今期の業績改善も織り込み済みだ。実際、これまで出た決算発表を見ると、大きく利益が伸びる予想を会社側が出しても、アナリストのコンセンサスに届かなかったと株価が売られるケースが目立つ。今週のトヨタ、ソニー、日産、パナソニック、日立など主要企業の決算発表が一巡したあとは、それこそ材料出尽くしとなるだろう。

そして、今回のアベノミクス相場の起点から繰り返し述べている点に注意が必要である。「年頭所感:アムラーと失楽園」や「幸せなマリアージュ」などで強調したのは、今回の株高は、国内はアベノミクスによるデフレ脱却期待、海外ではグローバルな景気回復期待、その双方が同時並行して起きていることが重要だという点である。全世界的な金融緩和を背景としたグローバルな景況感の改善、それがあって米国株は史上最高値を更新し、欧州でもドイツDAX指数を筆頭に高値を目指す動きが続いている。日本だけでなく、世界的な「リスクオン」相場で株高が示現しているのである。
米国景気の減速懸念

その中心的存在だった米国景気に不透明感が出てきた。それが最大のリスクである。米国景気は毎年、夏場にかけて弱含む季節性がある。ここ数年はそれが「Sell In May (5月に売れ)」という相場格言と相まって相場が崩れる要因となってきた。今年は「Sell In May (5月に売れ)」というほどの調整はないだろうが、多少の"足踏み"はあるだろう。

日本がゴールデン・ウィークで連休となるなか、先週末に発表された米雇用統計は、そうした米国経済に対する弱気な見方を吹き飛ばすような強い結果となったことから、米国株は最高値を更新、ドルも買われた。それを受けてシカゴCMEの日経平均先物は高値で14,200円を超える水準まで急騰した。連休明けの東京市場も大幅高となった。日経平均株価は5営業日ぶりに反発。終値は486円高の1万4180円。1万4000円台を回復し、2008年6月以来4年11カ月ぶりの高値水準まで上昇した。上げ幅は11年3月16日以来の大きさだった。

しかし、目先はそろそろいいところだと思う。

ドル円の上値が重いことが分かりやすい例だ。1ドル100円の節目を目前に跳ね返されて円安一服となっていたドル円は雇用統計で再度99円台半ばまでドルが買われた。しかし、東京時間では99円台を割り込むような展開となっている。

ドル円が100円の壁を超えられないのは、円サイドの要因では日銀の異次元緩和という材料は織り込み済みとなっていること、ドルサイドの要因では米国景気の減速感がある。雇用統計は上ぶれたが、ISM景況感指数など他の重要な指標が弱くなっている。

ドル円が100円の節目を突破して、さらに円安が進行すれば話は別だが、5月相場はこれまでの上昇ペースが鈍るだろう。根拠は目先の材料出尽くしと海外景気の不透明感である。為替が100円を超えられずに足踏みするなかで、株だけが水準を一段と切り上げていく展開は考えにくい。

念のため、付け加えると、あくまでも上昇トレンドのなかでの一服という意味であり、この先、相場の上値はまだまだあると見ている。決算発表が一巡したら、今期の業績コンセンサスに基づく目標株価を再度算出したいと思う。


(チーフ・ストラテジスト 広木 隆)

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!


 

10月号8月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【最強「株」ランキング&ふるさと納税・秋冬版】
速報! 上方修正必至好スタート株13
・3年で2倍を狙う「儲かる株」ランキング!
成長+割安+配当の「3拍子揃った最強株25」
[17-18年秋冬版]ふるさと納税 大カタログ
・禁断の ふるさと納税「還元率」ランキング
株で1億円作る とっておきのマル秘ワザ
美人主婦のコツコツ「デイトレ」術!
・毎月分配型投信「本当の利回り」激辛診断!
・アナタの危険度は?「老後貧乏」から脱出!
利回り6%超も! 直近3カ月の「新設優待株」
・まだ買える? 高値更新中の米国株をチェック
・勝谷誠彦の「兵庫県知事選挙・散財記」

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! クレジットカードに関するクチコミ情報大募集中!