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自分はラテン系で数字に弱いと山本一太議員は言い、
イスラム圏は喧嘩ばかりと猪瀬直樹都知事は言った

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第30回】 2013年5月11日
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 大型連休も終わり、さて、次の連休は……、とカレンダーを見ると、二ヵ月も先の“海の日”まで祝日がないことに気づきました。夏本番を迎えるまで国民の祝日がない=三連休以上の休日がないとわかっただけでブルーになってしまう怠け者は私だけでしょうか。

 ゴールデンウィークがあるのだからシルバーウィークとかブロンズウィーク、プラチナウィークってのがあってもいいのに。梅雨休みでもいいぞ。せめて月に一回は何らかの記念日を設けて三連休をつくってほしいと思っている私ですが、皆さまはどのような黄金週間を過ごされたでしょう。

 私はこの大型連休のうちに、サボッていたせいで溜まりに溜まった仕事を片づけてしまおうとプランだけはしっかり立てたものの、気づけばほとんど手をつけることなくせっかくの連休を無為に過ごし、いま慌てて編集者への言い訳に奔走しています。初夏なのにくちびるだけが寒い。

 くちびるが寒いと言えば、大型連休直前の四月二六日、山本一太海洋政策相が、あわや、とも受け止められる発言をした。閣議後の記者会見である。

 「自分はラテン系なんで、あんまり正確な数字はつかめないんですけど。頭の構造上」

 ほぉ、そうだったのか。と意外な事実に驚いた私。

 山本一太と言えば、小泉純一郎の腰巾……、もとい、群馬選出の世襲議員だと思っていたら、ラテン系だったのか。二ヵ月だけ朝日新聞社に勤務した経験があるが、その事実を経歴に載せないことを報じられたことは知っていたが、ラテン系だったとはついぞ存じ上げなかった。

 そういえば、群馬県邑楽群大泉町はブラジルタウンとしても有名ではないか。二〇一六年に開かれるリオデジャネイロでのオリンピックをさぞ心待ちにしておられることだろう――、ということではない。

 山本センセイのラテン系発言は、ともすればラテン民族を嘲笑したとも受け止められ、大炎上の可能性をも秘めていたのである。だものだから、記者団からすぐさま質問が出た。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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