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齋藤孝の『雑談力が上がる話し方』
【第1回】 2013年5月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
齋藤孝

英会話には何万円もお金をかけるのに、
なぜ日頃の会話を磨かない?
仕事、学校、人生が変わる「雑談力」

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今、「何気ない会話」へのニーズが高まっている。
職場や学校、ご近所付き合い。挨拶や業務、用件は伝えることができても、
それ以上の会話が続かない。また、新学期がスタートして1カ月以上経つが、
いまだクラスや職場の新しい人間関係になじめず悩む人もいる。
33万部(2013年5月13日現在)を突破、2013年のベストセラーとなった『雑談力が上がる話し方』の著者・明治大学教授の齋藤孝先生に「なぜ今雑談力なのか」お話を伺った。
(撮影/宇佐見利明、聞き手/ダイヤモンド社書籍オンライン編集部)

齋藤孝(さいとう・たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。 同大大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程を経て、現在、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書は33万部突破『雑談力が上がる話し方』をはじめ、 『学問のすすめ現代語訳』(ちくま新書)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『古典力』(岩波新書)、『売れる!ネーミング発想塾』(ダイヤモンド社)など多数。

雑談は「中身がないこと」に意味がある

編集部 なぜ今「雑談力」が注目されているのでしょうか。

齋藤孝(以下齋藤) 昔は大人数の家族やご近所付き合いなどで、否が応でも何気ない話をする機会は多く、自然と雑談力は身についていったのだと思います。でも今は、少子化、核家族化、ご近所付き合いも希薄ですし、やりとりもメールがあれば事足りてしまう。雑談力そのものを磨く場が少なくなってしまいました。

 新学期や新社会人、新しい職場やコミュニティで、どう他人と接していいのかわからない。連休を過ぎても友達ができない、新しい職場になじめないと悩む人も少なくありません。
  雑談は人づき合いの基本となる活動ですから、この時期、特に雑談力の必要性を感じる人は多いと思います。

編集部 雑談はムダと思う人もいるそうですが、雑談にはどんな効用があるのでしょうか。

齋藤 雑談について誤解している人がいます。雑談というのは、話好きの人のためのものでも、巧みなトーク術でもありません。
  そもそも雑談力は「中身がないこと」に意味があるんです。
  何気ない会話で、「場を温める」のが雑談が果たす役割ですから。
  雑談によって相手との距離が縮まったり、親しみや信頼関係が生まれる。
話の内容ではなく、雑談そのものに、コミュニケーションの効用があるのです。そのことを大前提として、頭に入れて欲しいですね。

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    今、「何気ない会話」へのニーズが高まっている。コミュニケーションに不可欠な能力、それが「雑談力」。
    33万部を突破、2013年のベストセラーとなった『雑談力が上がる話し方』の著者・明治大学教授の齋藤孝先生に、なぜ今雑談力が必要なのか、どうすれば雑談力が身につくのかを伺った。
     

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