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金融市場異論百出

米住宅市場大混乱もたらす、
届かないFRBのメッセージ

2007年12月20日
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 現在ニューヨークに出張で来ているのだが、物すごい観光客の数に圧倒されている。土曜のタイムズ・スクエアは夜11時になっても観光客で溢れ、歩道は人で渋滞している。まるで初詣での明治神宮のような混雑だ。ユーロ高を背景にした欧州からの観光客が非常に多い(日本人は目立たない)。

 ニューヨークを訪れた人は誰しも「米国経済はそんなに悪くない」と感じるだろう。ドル安による旅行収支、貿易収支の改善は、景気減速をある程度和らげるクッションになる(米国の9月の旅行収支は大幅な黒字を記録。前年比92%の急増を示した)。

 しかしながら、来年の米国経済を占う焦点は、やはり住宅市場、金融市場の混乱の行方だろう。ブッシュ政権が発表した変動金利サブプライム・モーゲージの金利引き上げ凍結策の評判は、ウォール街関係者のあいだでは、はなはだよろしくないが、とはいえ、傷を深くしないためにはなんらかの対応策が必要なのも事実である。

 クロズナーFRB理事によれば、来年末までに毎四半期45万件ずつの変動サブプライム・モーゲージが「リセット」(固定金利から変動金利への転換)を迎える。典型的なケースでは、毎月の支払額は350ドル増加する見込みだ。

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