ANA客室乗務員(CA)として12年。500万人のお客様の対応で気づいた、行動・言葉・気づかい・テーブルマナー・習慣とは?テレビ、新聞でも紹介された「100%好かれる1%の習慣」。第11回目は【応募数300人の中で、たった1人選ばれた「ある理由」とは?】です。

300人の応募のなかで、たった1人選ばれた
意外な「理由」とは?

「CS(お客様満足)向上コンサルタント」になって間もないころ、私は、少しでも仕事の幅を広げようと、ある「講師派遣会社(研修会社)」の採用面接にエントリーしました。
 300人を超える応募があったなかで、選ばれたのは…、意外なことに、私、ひとりでした。

 自分のことでありながら「意外」だと感じたのは、当時、私の講師としてのキャリア期間が、まだ短かったからです。

 マナー講師に求められるのは、経験と実績です。ところが、当時の私は講師になったばかり。登壇回数も少なく、ほかの講師に比べたら見劣りしたはずです。

 それなのに、どうして、経験の浅い新人(私)が、300人のなかから、たったひとり採用されたのでしょう?

 後日、面接官にうかがったところ、採用の決め手もまた、私にとって「意外」なものでした。いったい、私がなにをしたと思いますか?

 採用の理由は、私だけが、スタッフの方が出してくださった「お茶をほめたから」です。面接官の方はこうおっしゃいました。