「笑顔」が、相手も自分も、
楽しい気持ちにさせてくれる

8度目の正直で航空会社に内定。<br />パイロットの父からもらった「たった1つの言葉」とは?著者:松澤萬紀(まつざわまき) 
幼少期よりCA(客室乗務員)に憧れ、8回目の試験で念願のCAに合格。ANA(全日空)のCAとして12年間勤務する。トータルフライトタイムは 8585.8時間(地球370周分)。ANA退社後は、マナー講師、CS(顧客満足度)向上コンサルタントとして活動。年間登壇回数は 200回以上。総受講者数は、2万人以上。リピート率は97%に達している。また、読売テレビ「ミヤネ屋」への出演、毎日新聞にも掲載されるなど、メディアでも活躍中。
【オフィシャルHP】
http://www.matsuzawa-maki.com/

 CA時代の同僚数人に「印象に残っているCAって、どんな人だった?」と聞いてみたことがあります(当時、私が勤務していた航空会社には約5000人のCAがいました)。

 すると、彼女たちが名前を挙げたCAには、共通点がありました。それは「顔をくしゃくしゃにして、子どもみたいに笑う」という点でした。どうして、それが印象に残るのでしょう?

 ときに「つくり笑い」は、事務的に見えることがあります。けれど、童心を持って心から笑う人は、まわりの人の心にいつまでも、刻まれます。
「笑顔」と「相手を思う心」が合わさって、「魅力的な表情」ができるのですね。

 ときどき研修で、「笑うのがむずかしい」「自然な笑顔がつくれない」と相談を受けることがあります。
「笑顔がつくれない」理由のひとつは、「自分を出すのが恥ずかしい」「自分の笑顔に自信がない」という気持ちがあるからかもしれません。

「笑えない人」は、「自分は日本人だから、日本語しか話せない」と思い込んでいるのと同じだと私は思います。ようするに、自分の可能性に蓋をしているのです。

 日本に生まれても、英語を学ぶことはできますし、英語が身につけば、自分の視野も、考え方も、経験も広がるでしょう。

「魅力的な笑顔の人」として、私が1番に思い出すのは、「我究館(がきゅうかん)」の創業者である故・杉村太郎さんです。

 私は、我究館の「能力開発コース」の生徒だったのですが、太郎さんにお会いする前は、ハーバード大学ケネディ行政大学院をトップクラスの成績で卒業し、我究館のCEOを務めているなんて、とても厳しい方なのかもしれないと、イメージしていました。

 しかし、実際の太郎さんは、厳しさのなかにもあたたかさがあふれ出て、時折、顔をくしゃくしゃにして、子どもみたいに笑って、たくさんの生徒を包み込む方でした。だからこそ、太郎さんのご葬儀には、大勢の生徒が駆けつけたのだと思います。

 杉村太郎さんのご著書『アツイコトバ』のなかに「10分あれば、人間は変わることができる」とあります。

「笑うことができない」と思う前に、鏡の前で10分でもいいから、笑顔の練習をしてみましょう。きっとあなたの笑顔に、まわりの人は癒されるはずです。

 私たちは、だれもが「自分を変える力」を持っているのですから。

(※次回、第13回の記事は、5月27(月)の掲載となります


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8度目の正直で航空会社に内定。<br />パイロットの父からもらった「たった1つの言葉」とは?価格:¥ 1,470(税込) 判型/造本:4/6並製 ISBN:978-4-478-01734-0

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 ANA客室乗務員として12年。500万人のお客様の対応で気づいた、行動・言葉・気づかい・テーブルマナー・習慣とは?テレビ、新聞でも紹介された「100%好かれる1%の習慣」とは?

 ほぼ100%に近い確率で、どんな人からも好かれるためには、「相手がどう思うか」「なにをすれば相手が喜んでくれるのか」を察する「相手を気づかう心」を持ち、それを言葉と行動に込める「習慣」を身に付けることです。ですが、その気づかいの習慣を持っている人は、わずかに「1%」でしょう。そして、やろうと思えばだれでも実行できる、たった「1%の習慣」です。

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