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ヘイグループ『世界賞賛企業ランキング2013』

世界賞賛企業ランキング2013(4)
日本企業が情報革命を生き残っていくために
どう発想を転換し新たな能力を獲得すべきか
―― ヘイグループ社長 高野研一

高野研一 [コーン・フェリー・ヘイグループ 代表取締役社長]
【第4回】 2013年5月21日
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情報革命の流れに
乗り遅れる日本企業

 今回は、「世界称賛企業」にランクインした日本企業の顔ぶれから、時代の変化を追ってみたい。

 業界別ランキングでランクインした主要な日本企業を見ると、自動車業界ではトヨタがBMW、VWを押さえて1位に輝き、ホンダが4位、日産8位と続いている。事務機器ではキヤノンが4位と相変わらずの強さを見せている。航空業界では日本航空が8位に返り咲き、全日空は10位に。飲料業界ではキリン、サントリー、アサヒが10、11、12位に並び、食品では味の素が10位にランクインした。トイレタリー業界では花王が10位。総合化学では住友化学10位、三菱化学11位。エレクトロニクスはソニー9位、シャープ10位、パナソニック15位。重機はコマツ10位、三菱重工11位。総合商社では三菱商事3位、三井物産7位といった感じだ。

 日本のトップ企業は、グローバルに見ると業界内で10位ぐらいに認知されているといった感じだろうか。情報革命によってグローバルな競争が激化し、日本企業も海外市場でのシェア争いを強いられるようになる中で、10位近辺という認知度は、今後を考えると少し心配になる。もちろん、ダイキン、ユニ・チャームなど、アジアでトップシェアを取る企業はここには顔を出していない。こうしたニッチ企業として生き残ることを考えるのであれば、無理に世界称賛企業に名前を連ねる必要もないのかもしれない。

 しかし、より気になるのは、日本企業の中で世界的に認知される企業はメーカーが多く、いまだ産業革命の流れを受け、自然科学の知見に軸足を置いた企業に偏っていることである。電気・電子・機械・化学など、ものづくりに強みを持ち、消費者の感性よりは、生産システムや技能がビジネスモデルの中心に据えられている。

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高野研一[コーン・フェリー・ヘイグループ 代表取締役社長]

たかの・けんいち/神戸大学経済学部、ロンドン・スクールズ・オブ・エコノミクス(MSc)、シカゴ大学ビジネススクール(MBA)卒。大手銀行でファンドマネジャーを経験した後、コンサルタントに転じ、マーサー・ジャパン取締役等などを経て現職。『超ロジカル思考』(日本経済新聞社)、『ビジネスリーダーの強化書』(日本経団連出版)、『勝ちグセで企業は強くなる』『グループ経営時代の人材マネジメント』(ともに東洋経済新報社)など著書多数。


ヘイグループ『世界賞賛企業ランキング2013』

組織人事コンサルティング会社であるヘイグループとフォーチュン誌とが共同で運営する「世界賞賛企業調査」は、今年で16回目を迎える。この調査の特徴は企業の「質」に着目し、各企業の経営層が評価に参加し、各企業のこれからが見えてくることにある。最新版の2013年調査結果を基に、このランキングから何が読み取れるかについて、4回にわたって報告する。 

「ヘイグループ『世界賞賛企業ランキング2013』」

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